【全国瞬時警報システム(Jアラート)をすべての方に】聴覚障害者向け防災システム実証実験を岩手大学および聴覚障害者団体他4者で共同実施しました

2022年11月16日(水) 、「全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉情報伝達試験が下記の4地点を拠点として実施されました。

■実験拠点
 岩手大学・岩手県聴覚障害者協会・
 岩手県立視聴覚障がい者情報センター・株式会社アステム本社(大阪市)

岩手大学理工学系技術部(千葉寿・古舘守通・藤崎聡美)と分子科学研究所および盛岡市ではこれまで、国や自治体からJアラートなどの緊急情報が発表されると

 ・一般的に利用されているテレビを自動的に起動
  

 ・NHKにチャンネルを変更し、その発表を周知する


などして素早く情報伝達をするための機器「テレビコントローラー」を開発してきました。

現在、株式会社アステムが製造・販売する聴覚障害者用情報受信装置「アイ・ドラゴン」と上記の通り岩手大学理工学系技術部と分子科学研究所が開発を進める「テレビコントローラー」を連携させ、インターネットに接続されている「アイ・ドラゴン」を介してテレビを自動制御し、Jアラートの発表などを知らせるためのシステム構築を手掛けているところですが、先月 の11月16日(水) 、Jアラートの全国一斉試験放送にあわせて行われたこのシステムの実証実験にはじめて成功しました。またこの様子は、オンラインでもライブ配信されました。

この研究開発によりインターネットを介したJアラートの情報伝達ができるようになったほか、それに連動して通常のテレビが自動的につくことでプッシュ型の情報伝達が可能となりました。聴覚障害者や高齢者など、災害時に誰一人取り残すことのない情報伝達装置として利用されることが期待されています。

その様子は 11月16日(水) 夕方のNHKニュース「おばんですいわて」内でも報道されました。また株式会社アステム様のサイトでも実証実験の実施について紹介されております。併せてごらんください。

■ NHKニュースWEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20221116/6040016065.html

■株式会社アステムニュース
https://www.astem-co.co.jp/news/20221111/

11月16日(水) の実証実験後の様子。理工学系技術部 千葉寿技術専門員は右から2人目。

Written by 広報委
(2022.12.8)

第16回奥州中学生ものづくりセミナーin岩手大学

奥州市近郊の中学生を対象に、ものづくり体験ができるプログラム「第16回奥州中学生ものづくりセミナーin岩手大学」が、岩手大学ものづくり研究棟を会場に開催されました( ※昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止となったため、2年ぶりの開催)。
理工学系技術部スタッフは、午後からの鋳造実習で、指導にあたりました。

「アルミを溶かして“ペン皿”づくりにチャレンジ~鋳物砂を使った本格的な鋳造実習~」

  • 日時:令和4年8月3日 13:00~15:30
  • 場所:岩手大学ものづくり研究棟鋳造実験室
  • 受講者:10名
  • 指導スタッフ(理工学系技術部):
     中村 光輝  材料機能技術グループ
     伊藤 達博  材料機能技術グループ
鋳型(砂型)の造型指導
鋳型から取り出したペン皿の冷却

Written by mnaka & mito
(2022.8.19)

技術部職員らのチームが開発を進める防災システムが注目を集めています

現在開発を進めている防災システム「広範囲災害警報報知システム」とは、豪雨・地震といった自然災害やJアラートなど、我々の日常において生活リスクが高まった際に発令される緊急情報を広く早く周知できるシステムです。各自治体により普及が進んでいる「緊急告知防災ラジオ」の起動に連動し、例えば照明やテレビといった、我々が日常用いている家電が自動的に動き出すため、防災ラジオから離れていても緊急度の高い情報が発令されたことに気づかせてくれる有効性の高いシステムです。現在、岩手大学・分子科学研究所(愛知県岡崎市)・盛岡市・株式会社宮古マランツ・兼藤産業株式会社・宮古市との共同で開発が進められており、「広範囲災害警報報知システム」の社会実装実現への期待から、各メディアでの注目を集めています。下記は動作を紹介したデモ動画となります。

本システムは本学学内カンパニー「Anonas Lighting(アノナスライティング)」によって装置等の製作が進められているところでありますが、この「Anonas Lighting」の技術顧問であり、主に本システムの開発を手掛けている千葉寿技術専門員・古舘守通技術専門職員・藤崎聡美技術専門職員は、分子科学研究所技術課(装置開発室所属)の豊田朋範氏と共に、日夜、技術面から具現化に挑戦しています。

これまでも、盛岡市内に配備された防災ラジオでの実証実験は成功を収めておりましたが、昨年10月には、別タイプの防災ラジオを用いる岩手県宮古市地域での実証実験も成功しました。この様子を、岩手日報令和2年10月7日(水)付の1面にご掲載いただきましたのでご覧ください。

岩手日報 令和2年10月7日(水)付 朝刊
この記事・写真等は、岩手日報社の許諾を得て転載しています。

「Anonas Lighting」は、実証実験会場となった岩手県立宮古商工高等学校の1年生と3年生の生徒約40名に向けてシステム概要などを紹介する特別授業を行ったほか、11/4(水)に開催された岩手大学防災・地域創生シンポジウム「大規模災害からの復興、防災そして地域創生へ」でも事例紹介やパネリストとして登壇するなど活躍の幅を広げておりますが、これらの活動に際しても、千葉寿技術専門員は技術顧問の立場として教育的側面からの指導を行っております。

本取り組みは、2021年3月から盛岡市と共同で盛岡市内に試験配備を始め社会実装に向けたフェーズに入ります。今後も自治体・企業・研究機関等と広く連携をとりつつ展開しますので、今後とも応援等、よろしくお願いいたします。

written by F
(2021.01.27)

令和元年度「未来のILCを担う人材育成事業」成果交流会で ILCに関する講演を行いました。

令和2年2月19日(水)、岩手県庁で実施された「未来のILCを担う人材育成事業」
成果交流会において、岩手県からILC推進モデル校として指定を受けた県内8つの高校の生徒・担当教諭約70名に対し、当技術部の藤崎聡美技術専門職員が
ILCに関する講演を行いました。

 #藤崎聡美技術専門職員は、岩手県広域振興局ILC解説普及員の認定を受け、
  今年度より活動を展開しております。

これについて、ILCや関連地域の情報を紹介する岩手県Web版広報誌

 【IWATE & THE ILC】http://www.iwate-ilc.jp/eng/

に令和2年3月25日(水)、当日の様子が以下の通り掲載されました。

記事は英語と日本語の2部構成になっております。ぜひご覧ください。

また、この成果交流会の様子は、令和2年3月22日(日)のIBC岩手放送の番組「ILC=国際リニアコライダー誘致の行方」でも紹介されました。

Written by F.

(2020.3.30)


小型ドローンで撮影した桜の映像が大学Facebookに掲載されました

大学構内が桜の見頃を迎えた4/23(火)、総務広報課からのご依頼により
小型ドローンDobbyで桜の様子を撮影しました。

このDobbyは航空法の制限を受けない機体であり、飛行・撮影とも
比較的自由に行えることが特徴の一つです。
2017年度の専門研修「効果的なドローンの活用」実施後から屋内で
何度か飛行練習を重ね、今回が初の屋外飛行撮影となりました。

当日は若干風が強く、時折機体があおられる様な場面もありましたが、
桜の上を通過するようなドローンならではの映像も撮ることができ、
無事、屋外デビューを果たせたように思います。

この時の映像が大学Facebookに掲載されましたので、ぜひご覧ください。
https://www.facebook.com/iwate.u

当日のパイロットは古舘技術専門職員が務めました。
映像編集は藤崎技術専門職員によるものです。
尚、並行して村上技術専門職員がアクションカメラで
撮影した映像についても、後日掲載予定です。

撮影時の様子

Written by S. Fujisaki