技術部職員らのチームが開発を進める防災システムが注目を集めています

現在開発を進めている防災システム「広範囲災害警報報知システム」とは、豪雨・地震といった自然災害やJアラートなど、我々の日常において生活リスクが高まった際に発令される緊急情報を広く早く周知できるシステムです。各自治体により普及が進んでいる「緊急告知防災ラジオ」の起動に連動し、例えば照明やテレビといった、我々が日常用いている家電が自動的に動き出すため、防災ラジオから離れていても緊急度の高い情報が発令されたことに気づかせてくれる有効性の高いシステムです。現在、岩手大学・分子科学研究所(愛知県岡崎市)・盛岡市・株式会社宮古マランツ・兼藤産業株式会社・宮古市との共同で開発が進められており、「広範囲災害警報報知システム」の社会実装実現への期待から、各メディアでの注目を集めています。下記は動作を紹介したデモ動画となります。

本システムは本学学内カンパニー「Anonas Lighting(アノナスライティング)」によって装置等の製作が進められているところでありますが、この「Anonas Lighting」の技術顧問であり、主に本システムの開発を手掛けている千葉寿技術専門員・古舘守通技術専門職員・藤崎聡美技術専門職員は、分子科学研究所技術課(装置開発室所属)の豊田朋範氏と共に、日夜、技術面から具現化に挑戦しています。

これまでも、盛岡市内に配備された防災ラジオでの実証実験は成功を収めておりましたが、昨年10月には、別タイプの防災ラジオを用いる岩手県宮古市地域での実証実験も成功しました。この様子を、岩手日報令和2年10月7日(水)付の1面にご掲載いただきましたのでご覧ください。

岩手日報 令和2年10月7日(水)付 朝刊
この記事・写真等は、岩手日報社の許諾を得て転載しています。

「Anonas Lighting」は、実証実験会場となった岩手県立宮古商工高等学校の1年生と3年生の生徒約40名に向けてシステム概要などを紹介する特別授業を行ったほか、11/4(水)に開催された岩手大学防災・地域創生シンポジウム「大規模災害からの復興、防災そして地域創生へ」でも事例紹介やパネリストとして登壇するなど活躍の幅を広げておりますが、これらの活動に際しても、千葉寿技術専門員は技術顧問の立場として教育的側面からの指導を行っております。

本取り組みは、2021年3月から盛岡市と共同で盛岡市内に試験配備を始め社会実装に向けたフェーズに入ります。今後も自治体・企業・研究機関等と広く連携をとりつつ展開しますので、今後とも応援等、よろしくお願いいたします。

written by F
(2021.01.27)

技術職員が顧問を務める学内カンパニーの活動が河北新報に掲載されました

理工学系技術部の千葉寿技術専門職員と古舘守通技術職員が技術顧問を務める学内カンパニー「Anonas Lighting(アノナスライティング)」の開発活動が、河北新報に掲載されました。

これは、千葉寿技術専門職員・藤崎聡美技術専門職員・古舘守通技術職員らが開発を手掛けてきた防災システム(特許出願済み)の実用化に向けた取り組みの一つです。9月に行われた盛岡市総合防災訓練に初出展した際、参加した市民は防災ラジオの起動に併せてテレビや照明などが自動起動する様子に高い関心を寄せていました。この様子が岩手大学HPへ掲載され、現在アノナスライティングが担っている開発等に話題性があることから取材を受けたものです。

学内カンパニーは学生が主体的に運営する仮想企業です。学生の成長につながるよう、技術職員も顧問を務め、様々な方面からサポートしています。

「防災ラジオと連動、テレビや照明起動 岩手大生が開発 早期避難へ実用化目指す」
2018.10.12河北新報
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201810/20181012_33014.html

「盛岡市総合防災訓練において「広範囲災害警報報知システム」を一般公開しました」
2018.9.6岩手大学HP
https://www.iwate-u.ac.jp/info/news/2018/09/000982.html

岩手大学学内カンパニー
https://iwate-u-gakunai-company.jimdo.com/

 

取材を受ける学内カンパニー 「アノナスライティング」と千葉寿技術専門職員の様子
取材を受ける学内カンパニー「アノナスライティング」と
千葉寿技術専門職員の様子

 

written by F

(2018.10.19)