「令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」岩手大学理工学系技術部の3名が受賞

このたび、岩手大学 理工学系技術部の千葉 寿 技術室長、古舘 守通 技術専門員および藤崎 聡美 技術室長「DX技術で様々な警報を通知する安全な研究環境整備への貢献」の業績で、令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 研究支援賞 高度技術支援部門を受賞しました。

本賞は科学技術に関する研究開発等において顕著な成果を収めた者についてその功績を讃え、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的としています。

この度の受賞は、千葉寿室長らが主導的に手掛けてきた「緊急情報・警報広域周知システムWAN-WAN(Wireless Alarm Network for Wide Area Notification)の開発・導入配備等の取組・成果が高く評価されたものとなります。

本表彰に係る表彰式は、令和8年4月15日(水)に文部科学省において執り行われる予定です。

詳細はこちらをご覧ください(岩手大学 プレスリリース)

また、令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定等については、文部科学省ウェブサイトにて公表されております。

■令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定等について(文部科学省ウェブサイト)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01620.html

令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 研究支援賞受賞者一覧はこちらをご覧ください

岩手大学のHPにも掲載されました

緊急情報・警報広域周知システムWAN-WAN(Wireless Alarm Network for Wide Area Notification)の取組はこちらをご覧ください

本件に関するお問い合わせは、理工学系技術部 千葉寿室長までお知らせください。
(問い合わせアドレス:rtech☆iwate-u.ac.jp(☆を@に置き換えてください))

Written by 広報委
(2026.4.8)

岩手大学・岩手医科大学による使用済みMRIからの液体ヘリウム回収について、ガスレビューに記事が掲載されました

岩手大学は2025年12月23日、岩手医科大学の使用済みMRIから液体ヘリウムを回収し、自大学のNMRへ供給することに成功しました。 これは、液体ヘリウムを液体のまま移送する「逆トランスファー」方式を用いた点が大きな特徴です。

この取り組みが、産業ガス業界専門誌のガスレビュー No.1074[2026.2.15]に掲載されました。

ガスレビューP5
ガスレビューP6

ガスレビュー No.1074 [2026.2.15] 5,6ページに掲載。
ガスレビュー社の許諾を得て転載しています。
「ガスレビュー社に無断で転載することを禁じます」。

回収量

  • 液体ヘリウム:100 Lデュワー × 5本(計500 L)
  • ヘリウムガス:1 m³バッグ × 3基(計3 m³)

意義

  • 大学間連携によるヘリウム資源の有効活用
  • 使用済みMRIの廃棄時に大気放出されていたヘリウムの回収
  • 液化機を持たない機関でも導入可能な新方式
  • 国内のヘリウム自給率向上に寄与

 回収プロセス

  1. MRIの安全な消磁(クエンチを起こさない方法) → 2000 Lのうち約800 Lが残る
  2. トランスファーチューブを接続し加圧
  3. 液体ヘリウムをデュワーへ移送(逆トランスファー)
  4. ボイルオフガスはガスバッグで回収
  5. 岩手大学へ運搬し、NMR・液化機へ供給

技術協力と広域連携

  • 大阪大学、岡山大学が技術支援
  • 岡山大学が進める HeliGet(ヘリゲット)事業 の一環
  • 中四国・播磨地域での HeReNet(ヘリウムリサイクルネットワーク) とも連携
  • 今後は北東北を中心に外部リサイクルの輪を広げる方針

<関連リンク>
岩手大学HP
【プレスリリース】研究・医療資源を連携活用!希少資源であるヘリウムガスを回収・再液化し 「地域循環リサイクル」へ
https://www.iwate-u.ac.jp/info/news/2025/12/007100.html

<関連記事>
岩手大学・岩手医大と連携したヘリウム回収プロジェクト
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=11996

Written by mnaka
(2026.2.16)

岩手大学・岩手医大と連携したヘリウム回収プロジェクト

 2025年12月、岩手大学と岩手医大が連携し、稼働停止したMRIからヘリウム回収プロジェクトが岡山大学、大阪大学、関連業者協力のもと、実施されました。

 ヘリウムは教育・研究に必要不可欠な一方、希少な資源であり全量を輸入に依存してます。近年は供給不足や価格の高騰が続くなど非常に厳しい状況が続いています。

 岩手医大では高磁場MRIを運用しており、2000Lの液体ヘリウムを使用し、研究過程で気化したヘリウムガスは大気中に放出していました。しかし、ヘリウムの高騰などによる運用コストが増大したことから、MRIの運用停止が決定されました。

 本プロジェクトでは、MRI停止後に残留しているヘリウムを回収し、ヘリウム液化機を所有・運用している岩手大学で再利用・再液化して有効活用することを目標に取り組みました。

2025年12月28日(日) 河北新報に掲載

この記事は河北新報社の許諾を得て転載しています。また、「河北新報社に無断で転載することを禁じます」

作業中の集合写真
記者から取材を受けている様子

◆回収量および成果

 回収された液体ヘリウムは以下の通りです。

・液体ヘリウム100L容器×5本

ガス回収バッグ(ガス)1m3×3器

 これらはすべて岩手大学へ移送され、学内の研究機器で再利用されています。回収ガスは再液化され、貴重なヘリウム資源として有効に活用されています。

◆スケジュール

10月~             ヘリウム回収計画の立案・準備

12月初旬       MRI消磁作業

12月15日~ 回収用容器の改良、予冷開始、回収用容器運搬

12月19日       ヘリウム回収テスト(1回目)

12月22日       ヘリウム回収テスト(2回目)

12月23日       ヘリウム本回収作業(メディア取材あり)

◆関連技術開発(別記事で紹介予定)

 関連技術として次の装置の開発を行いました。

 ・ヘリウムリークディテクタ

 ・ヘリウム純度計

Written by mnaka
(2026.1.13)

理工学系技術部の武田洋一 技術専門職員が「第20回切削加工ドリームコンテスト」アカデミック部門 銀賞を受賞

 11月18日に開催された「第20回切削加工ドリームコンテスト」表彰式において、理工学系技術部の武田洋一 技術専門職員が出品した作品「琥珀インタリオペンダント」が、アカデミック部門銀賞を受賞しました。

 切削加工ドリームコンテストは、切削型工作機械、アディティブ・マニュファクチャリング、レーザ加工機などの先端加工機を活用する企業・学校・研究機関を対象に、技術・技能の研鑽と向上、ならびに交流を目的として、DMG森精機株式会社が2004年より開催しているコンテストです。

 今回の応募作品「琥珀インタリオペンダント」は、久慈市の久慈琥珀株式会社(新田久男代表取締役社長)によるリファインドアンバーを素材に、高度試作加工センターの工作機械により同時5軸加工によって製作しました。約20mmのボタン形状の琥珀に、宝飾品のインタリオ技法を機械加工で実現するため、試行錯誤を重ねて完成させた作品です。

 なお、本受賞は、2024年の技能賞に続く2年連続の受賞であり、銀賞の受賞は2010年以来、15年ぶりとなります。コンテストの詳細や過去の受賞作品については、コンテスト公式HPおよびYouTubeをご覧ください。

切削加工ドリームコンテスト公式HP
 https://www.dmgmori.co.jp/corporate/dreamcontest

第20回切削加工ドリームコンテスト作品紹介(Youtube)
 https://www.youtube.com/watch?v=ekXTdJkVdog

琥珀インタリオペンダント
武田洋一技術専門職員(左)と久慈琥珀株式会社の新田久男代表取締役社長(右)
受賞メダル

written by Y.T.
(2025.12.15)

高校生ものづくりコンテスト2025岩手県大会の審査員を務めました

2025年11月22日、高校生ものづくりコンテスト2025岩手県大会電子回路組立部門が、黒沢尻工業高等学校を会場に開催され、志田寛技術専門員と古舘守通技術専門員が審査委員及び競技課題作成委員として、千葉寿技術室長が競技課題作成委員として出席しました。

高校生ものづくりコンテストは、全国の工業高校で学ぶものづくりの成果を競い合うコンテストとして、全国工業高等学校長協会主催で開催されており、岩手県大会では、旋盤作業や電気工事、化学分析など7部門で競技が実施されます。

審査では、志田技術専門員が組立技術担当として、基板組立に関するパーツの取り扱いやハンダ付け技術について、古舘技術専門員がプログラム担当として、その構造や記述について審査・採点を行いました。

組み立てた回路を審査する志田副審査委員長(左)とプログラムを審査する古舘審査委員(右)

本大会で上位入賞した生徒さんは、来年度岩手県で開催される東北大会、そしてその先の全国大会を目指すことになります。
ぜひ頑張ってください。

Written by yshida
(2025.12.5)