高校生ものづくりコンテスト2026東北大会の審査員を務めました

2026年8月8日、高校生ものづくりコンテスト2026東北大会 電子回路組立部門が、盛岡工業高等学校を会場に開催され、志田寛技術専門員と古舘守通技術専門員が審査委員及び競技課題作成委員として、千葉寿技術室長が競技課題作成委員として出席しました。

高校生ものづくりコンテストは、全国の工業高校で学ぶものづくりの成果を競い合うコンテストとして、全国工業高等学校長協会主催で開催されております。
本大会は、昨年11月に行われた県大会を勝ち抜いた東北地区の各県代表が、その技を競い合うとともに、今年11月に行われる全国大会への切符を掛けた大会でもあります。

競技の様子

審査では、志田技術専門員が組立技術担当として、基板組立に関するパーツの取り扱いやハンダ付け技術について、古舘技術専門員がプログラム担当として、その構造や記述について審査・採点を行いました。

プログラムを審査する古舘審査委員(左)と、
組み立てた回路を審査する志田副審査委員長(右)

Written by yshida
(2026.8.28)

「夏休み ILCと科学 子供たちのための勉強会」(2026)でILC出前授業とブース出展を行いました

2026年8月10日(月)、今年も北上市のさくらホールfeat.ツガワ 小ホールを会場に、ILCと科学 子供たちのための勉強会が開催されました。夏休みということもあり、昨年よりも多くの方にご来場いただきました。

(昨年の記事はこちら)

今回も理工学系技術部から、藤崎聡美技術室長、千葉寿技術室長、齊藤剛技術室長、中村大樹技術専門職員が参加してきました。

●【出前授業「ILCって何?」】

藤崎聡美 技術室長 がILC(国際リニアコライダー)、宇宙と素粒子について子供向けに授業を行いました。レーザー加工機で彫った木製の名札をつけてもらっています。

 

●【岩石標本の展示】

昨年同様に花崗岩、砂岩、凝灰岩と、比較用に人工物代表としてコンクリート(モルタル)ブロックを触れるようにしていました。今回ついに、子ども達の度重なる強度試験(岩石とぶつけ合う)によって破壊され、供試体の使命を全うしてくれました。

 

●【レーザー加工機でのキーホルダー作製】

木製の名札を作りますが、今年から裏面のデザインを増やしました。炭素 C やナトリウム Na 等の電子配置を刻印して、「科学」感を出すようにしたところ、それなりに好評をいただきました。

 

●【その他】

会場内では我々技術部の他、
・岩大 工学GIRLSによるサイエンスショー、UVレジンアクセサリー製作
・高エネルギー加速器研究機構(KEK)によるミニゲーム「素粒子をさがそう」
が行われていました。

「素粒子をさがそう」は会場内に散らばった17体の素粒子を見つけるスタンプラリーのようなもので、クリアすると素粒子の立体シールがもらえるとあり、他の展示そっちのけで回っている子ども達もいました。

(この4本は 触覚 – 腕 か、触覚 – 脚 か、腕 – 脚 か、という議論も一部でありました。)

 

【これまでの取組み】

・「ILCと科学(子供たちのための勉強会)でILC出前授業を行いました( 2024.9.2 )
・「滝沢市立一本木小学校でILC出前授業を行いました( 2023.12.22 )
・「 九戸村立江刺家小学校でILC出前授業を行いました ( 2023.6.19)
・「 令和元年度「未来のILCを担う人材育成事業」成果交流会で ILCに関する講演を行いました。 ( 2020.3.30 )

Written by dnaka
(2026.8.20)

「令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰」岩手大学理工学系技術部の3名が受賞

このたび、岩手大学 理工学系技術部の千葉 寿 技術室長、古舘 守通 技術専門員および藤崎 聡美 技術室長「DX技術で様々な警報を通知する安全な研究環境整備への貢献」の業績で、令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 研究支援賞 高度技術支援部門を受賞しました。

本賞は科学技術に関する研究開発等において顕著な成果を収めた者についてその功績を讃え、我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的としています。

この度の受賞は、千葉寿室長らが主導的に手掛けてきた「緊急情報・警報広域周知システムWAN-WAN(Wireless Alarm Network for Wide Area Notification)の開発・導入配備等の取組・成果が高く評価されたものとなります。

本表彰に係る表彰式は、令和8年4月15日(水)に文部科学省において執り行われる予定です。

詳細はこちらをご覧ください(岩手大学 プレスリリース)

また、令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定等については、文部科学省ウェブサイトにて公表されております。

■令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定等について(文部科学省ウェブサイト)
https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01620.html

令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 研究支援賞受賞者一覧はこちらをご覧ください

岩手大学のHPにも掲載されました

緊急情報・警報広域周知システムWAN-WAN(Wireless Alarm Network for Wide Area Notification)の取組はこちらをご覧ください

岩手大学長のXでも紹介されました

理工学部のページにも紹介されました

■4月30日付の岩手日報3面に記事が掲載されました

*この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」


学長へ受賞報告後の記念撮影
(左から、澤井理事、古舘技術専門員、千葉室長、藤崎室長、山本学長)

理工学系技術部長へ受賞報告後の記念撮影
(前列左:小林 理工学系技術部長)

本件に関するお問い合わせは、理工学系技術部 千葉寿室長までお知らせください。
(問い合わせアドレス:rtech☆iwate-u.ac.jp(☆を@に置き換えてください))

Written by 広報委
(2026.4.8)
(2026.5.13追記)

NanoTerasu(ナノテラス)利用記録

令和8年2月7日、3GeV高輝度放射光施設 NanoTerasu(東北大学青葉山新キャンパス内)にて白色X線CT(Computed Tomography)測定を行ってきました。

ナノテラス? 放射光施設?? となるかもしれませんが、つまるところ「世界最高峰のすごい顕微鏡」とのことです。

高倍率=極々狭い範囲を見ようとすると、それだけ視野に入ってくる光が少ないため、暗くて見えません。さらに、可視光の波長約およそ500nmより小さい対象には光の波が回り込み、通り過ぎてしまいます。

これらの問題を解決するのが、ほぼ光の速さまで加速させた電子から放たれる、波長が1nm程度の明るい放射光(白色X線)です。今まで見ることのできなかった「ナノの世界を照らす」ことで、様々な研究が進み、そこで得られた成果が、日本神話の天照大御神のように広く世界に恵みをもたらして欲しい、という想いで「NanoTerasu(ナノテラス)」と名付けられたようです。

今回参加したのは、理工学部 材料科学コースの吉本教授と、社会基盤・環境工学コースの大西教授、鴨志田准教授、総合科学研究科地域創生専攻 修士1年の小野寺さん、木戸さん、そして理工学系技術部から藤﨑室長、齊藤技術専門員、中村技術専門職員です。

先生方がそれぞれ研究対象の試料を持ち寄り、技術職員は施設利用の手続きや測定サンプルの情報集約といった事前準備から、円滑に測定が進むよう試料固定・交換や細かな学生指導等サポートをしました。

試料にX線が照射される実験ハッチは、万が一にも中に人が取り残された状態で照射しないよう、開閉時の手順が厳格に決められています。事前に2時間程度の安全教育を受け、「放射線作業従事者」として登録された者だけが開閉操作が可能、とのことで技術職員が引き受けました。 

撮影は1回15分程度ですが、高解像度の1800枚 (間隔:0.1°/枚で180°)以上の画像データ合計は80GB近くになり、それをCT画像として処理するにはPC性能もそれなりに必要です。大学でも処理ができるようにと手順は学んできましたが、メモリ64GBのPCを以てしても処理後の画像群を読み込むことすらできませんでした。(半分にも届かず止まる)

参考までに、↓に砂岩の供試体のCT観察の様子を動画で載せます。ナノテラスのすごいPCで軽量化してもらって持ち帰ってきたものです。

測定した砂岩(φ10mm*h 20mm)

今回利用した白色X線CTはナノテラスの「すごさ」のほんの一部です。ビームライン固有の特徴やサンプルサイズ情報などを蓄積し、今後の利用者に向け情報展開することで、本学の潜在的ユーザーに対する広い利用促進ができるよう、今後も活動していきます。

NanoTerasu正面入口前で記念写真
すごいカメラとすごいレンズで撮っていただきました

Written by dnaka
(2026.2.25)

岩手大学・岩手医科大学による使用済みMRIからの液体ヘリウム回収について、ガスレビューに記事が掲載されました

岩手大学は2025年12月23日、岩手医科大学の使用済みMRIから液体ヘリウムを回収し、自大学のNMRへ供給することに成功しました。 これは、液体ヘリウムを液体のまま移送する「逆トランスファー」方式を用いた点が大きな特徴です。

この取り組みが、産業ガス業界専門誌のガスレビュー No.1074[2026.2.15]に掲載されました。

ガスレビューP5
ガスレビューP6

ガスレビュー No.1074 [2026.2.15] 5,6ページに掲載。
ガスレビュー社の許諾を得て転載しています。
「ガスレビュー社に無断で転載することを禁じます」。

回収量

  • 液体ヘリウム:100 Lデュワー × 5本(計500 L)
  • ヘリウムガス:1 m³バッグ × 3基(計3 m³)

意義

  • 大学間連携によるヘリウム資源の有効活用
  • 使用済みMRIの廃棄時に大気放出されていたヘリウムの回収
  • 液化機を持たない機関でも導入可能な新方式
  • 国内のヘリウム自給率向上に寄与

 回収プロセス

  1. MRIの安全な消磁(クエンチを起こさない方法) → 2000 Lのうち約800 Lが残る
  2. トランスファーチューブを接続し加圧
  3. 液体ヘリウムをデュワーへ移送(逆トランスファー)
  4. ボイルオフガスはガスバッグで回収
  5. 岩手大学へ運搬し、NMR・液化機へ供給

技術協力と広域連携

  • 大阪大学、岡山大学が技術支援
  • 岡山大学が進める HeliGet(ヘリゲット)事業 の一環
  • 中四国・播磨地域での HeReNet(ヘリウムリサイクルネットワーク) とも連携
  • 今後は北東北を中心に外部リサイクルの輪を広げる方針

<関連リンク>
岩手大学HP
【プレスリリース】研究・医療資源を連携活用!希少資源であるヘリウムガスを回収・再液化し 「地域循環リサイクル」へ
https://www.iwate-u.ac.jp/info/news/2025/12/007100.html

<関連記事>
岩手大学・岩手医大と連携したヘリウム回収プロジェクト
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=11996

Written by mnaka
(2026.2.16)