藤崎聡美 技術室長らの論文がELSEVIER社のOpen Ceramicsに掲載されました

岩手大学は現在、東日本機電開発株式会社(岩手県盛岡市)が事業化を目指す「地域熱エネルギー循環モデル※1」にて熱回収・熱利用の媒体となる「HASClay®※2」の安定的利用に向け、岩手大学・東日本機電開発株式会社・産業総合技術研究所・SAGA-LS・いわて産業振興センター・岩手県と共に、令和3年度から共同研究を展開しております。藤崎室長らはこの研究に主体的に参画し、蓄熱(乾燥)状態及び放熱(吸湿)状態のHASClay®を放射光を用いて非破壊観察し、内部の微細構造解析を行ってきました(継続中)。
この度、これまでの研究成果の一部が論文にまとめられました。Open accessですので、ぜひご覧ください。

本論文をまとめるにあたり、理工学部 吉本則之教授・産業技術総合研究所 鈴木正哉先生、他みなさまに多大なるご指導をいただきました。深く感謝を申し上げます。

Title:
Synchrotron-based X-ray computed tomography analysis of the internal structure and moisture adsorption–desorption behavior of the heat storage and dissipation material HASClay® 

Author:
Satomi Fujisaki a, Rimpei Shibata a, Souta Arakawa a, Yuichi Kouno b, Goh Mitoya b, Hidetaka Miyahara c, Kazuko Manpuku c, Masaya Suzuki c, Moe Tanuma a, Hidehiro Sekimoto a, Akio Yoneyama d, Masakazu Yoshioka a e, Ichiro Hirosawa a d, Noriyuki Yoshimoto a

a:Faculty of Science and Engineering, Iwate University,
b: Higashi-Nihon Kidenkaihatsu Co. Ltd
c:National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST)
d:SAGA Light Source (SAGA-LS)
e:Iwate Industry Promotion Center

Open Ceramics(ELSEVIER):Volume 24, December 2025, 100882
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S266653952500149X

【用語解説】
※1:地域熱エネルギー循環モデルとは
東日本機電開発株式会社が事業化を目指しているシステムの名称です。温泉熱やボイラー熱など地域において廃棄されている熱を回収し農業等に利用することで未利用排熱を有効活用しようとする取り組みで、熱回収・利用のためにHASClay®を用いています。

※2:HASClay®とは
産業技術総合研究所(以下AIST)の鈴木グループが開発した新蓄放熱材料です。水蒸気の吸着・脱離を利用して容易に放熱・蓄熱できることが特徴です。100℃以下の熱での乾燥が可能なため、これまで廃棄せざるを得なかった低温排熱を有効利用できる材料として注目されています。

↑ 2023年8月 SAGA-LS BL07でのX線CT測定時の様子

Written by 広報委
(2025.12.25)

ILCと科学(子供たちのための勉強会)でILC出前授業を行いました

2024年8月8日(木)、岩手県北上市のさくらホールfeat.ツガワ 中ホールを会場に、ILCと科学(子供たちのための勉強会)が開催され、その中で 藤崎 聡美 技術室長 がILC出前授業を行いました。

これは、岩手県国際リニアコライダー推進協議会が主催し、岩手大学も共催の他、関係する多くの機関が後援・協力で開催したイベントになります。
当日は、小中高生に向けた科学実験体験のほか、傘ラジオ作り・霧箱実験なども行われました。

その中でのILC出前授業。
物理現象や素粒子といった単語を扱うため、特に小学校低学年の子供たちには少々ハードルが高いことが心配されていましたが、予想に反し大盛況。
授業後、保護者の方から
「うちは小学校2年生なのですが、飽きずに面白そうに最後まで授業を聞いていました!」
と感想があったそうです。

当日の様子は、テレビ岩手の「ニュースプラス1いわて」で報じられたほか、 8/14(水)の岩手日報でも紹介されました。

(番外編)
これは講演者側の目線。当日の参加者の様子は掲載できないのですが、このような会場で講演させていただきました。

藤崎聡美技術室長 のILC出前授業 に関する記事は、以下からもご覧いただけます。
・「滝沢市立一本木小学校でILC出前授業を行いました( 2023.12.22 )
・「 九戸村立江刺家小学校でILC出前授業を行いました ( 2023.6.19)
・「 令和元年度「未来のILCを担う人材育成事業」成果交流会で ILCに関する講演を行いました。 ( 2020.3.30 )

Written by 広報委
(2024.9.2)

滝沢市立一本木小学校でILC出前授業を行いました

岩手県は、県南地域にILC(国際リニアコライダー)の建設候補地を有しています。
そのため岩手県は、将来を担う県内の子供たちにILCの意義や効果を分かりやすく伝えるためにILC出前授業などを広く行い、その普及等に力を入れています。
岩手大学もその活動に貢献しており、教員等が地域の小中学校に出向き、ILCを解説するための出前授業なども行っております。
 #これまでの取り組みは文末にまとめて紹介します。

理工学系技術部の藤崎聡美技術専門員(岩手県盛岡広域振興局ILC解説普及員認定)が11月15日(水)に、滝沢市立一本木小学校の6年生17名に対し行った出前授業の様子が、11月16日(木)の盛岡タイムスに掲載されました。ぜひご覧ください

2023年11月16日(木) 盛岡タイムス7面に掲載。
この記事は盛岡タイムスさまの許諾を得て転載しています。
「盛岡タイムスに無断で転載することを禁じます」

また、出前授業の様子は一本木小学校校報「いっぽんぎ」にも掲載されています。
「校報いっぽんぎ No.9

Written by 広報委
(2023.12.22)

<これまでの取り組み(関連記事)>
令和元年度「未来のILCを担う人材育成事業」成果交流会で ILCに関する講演を行いました。
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=7554

九戸村立江刺家小学校でILC出前授業を行いました
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=9176

「早期情報伝達システム」の実証実験の様子が報道されました

理工学系技術部の千葉 寿 技術室長(ほか複数名)らは、住宅用火災警報器とスマートスピーカーとを連携して火災の発生を素早く知らせる仕組み「早期情報伝達システム」(競争的外部資金(令和4年度消防防災科学技術研究推進制度)採択課題)について研究開発を進めています。このシステムの実証実験が令和5年3月25日(土)に矢巾町にて実施されました。また、この時の様子が令和5年3月28日(火)の岩手日報22面に掲載されました。ぜひご覧ください。

この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

尚、この記事は岩手日報Web版でも紹介されております。以下からご覧ください。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2023/3/29/138404

Written by 広報委
(2023.4.7)

令和4年度後期 作業環境測定

作業環境測定とは、有機溶剤等を取り扱う者の健康を守るために、適正な作業環境を確保・維持することを目的として行う測定・分析のことです。

岩手大学では、有機溶剤等の化学薬品を頻繁に使用する実験室を対象に6ヶ月以内に1回、作業環境測定を行っています。作業環境測定では、有機溶剤等の気中濃度に基づき、3つの管理区分で作業環境の評価を行います。

  • 第1管理区分:作業環境が適切な状態
  • 第2管理区分:作業環境に改善の余地がある状態
  • 第3管理区分:作業環境が適切でない状態

岩手大学では、実験室におけるサンプリング、気中濃度分析と評価を外部の専門業者に委託していますが、適切なサンプリングができるよう、技術職員が測定に立ち会います。立ち会いの際には、室内での作業内容や換気の状況など測定時の様子を詳細に記録します。作業環境測定の結果が「適切でない」又は「改善の余地がある」となった場合には、その原因を特定し改善する必要があるからです。

作業環境測定の立ち会いの様子

令和4年度後期の作業環境測定は無事終了しました。分析結果については後日連絡がくるので、第3管理区分に指定される実験室が出ないことを祈るばかりです。
今後も適切な作業環境の維持に向けて活動していきます。

Written by mn
(2023.3.3)