岩手大学と東北大学による共同企画研修を実施しました

岩手大学と分子科学研究所が共同開発したWAN-WAN(Wireless Alarm Network for Wide Area Notification)は、現在全国の大学で試験的な利用が開始されています。東北大学でもWAN-WANの活用を拡げるため、岩手大学と東北大学による共同企画研修として、警報システム実演セミナーが開催されました。当技術部からは千葉寿技術室長、藤﨑聡美技術専門員、古舘守通技術専門員、庄司愛子技術職員、田沼萌技術職員が参加しました。

~あなたの悩みを解消!~
緊急情報・警報広域周知システム WAN-WAN実演セミナー

・日時:令和6年2月2日(金)13:30~16:00
・会場:東北大学 工学研究科・工学部 センタースクエア管理棟(C05) サイエンスキャンパスホール

千葉室長から警報システムの説明と実演があり、分子科学研究所 技術推進部 豊田朋範氏、当技術部の庄司技術職員、田沼技術職員から活用事例の紹介がありました。

セミナー終了後には、低温センターと土木系の実験施設を見学させていただきました。どういった場所で警報システムを活用することができるか、現場の方と話しながら検討を行いました。

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Written by mt
(2024.2.7)

前期 寒剤利用講習会&ユーザー登録を実施しました

年度はじめは、研究室配属などにより、新たに寒剤を利用する方が増えます。
低温室では、年に2回、寒剤利用者を対象とした寒剤利用講習会を実施しています。
この講習会は、高圧ガス保安法によって実施が義務付けられており、教育研究だけでなく、イベント等で寒剤を使用する方も受講対象となります。
岩手大学では、液化窒素および液化ヘリウムを初めて使用する際は必ず受講していただくようお願いしています。
あわせて、受講が完了した方のうち希望者に、液体窒素自動汲み出し装置のユーザー登録を行っています。

今回は、以下の日程で行われたユーザー登録の様子をご紹介します。
講習会については、事前にオンラインで実施(動画視聴および確認テスト受験)しているため、この場では、テストに合格した方のユーザー登録(汲み出し装置のログイン時に必要な職員証または学生証のデータを登録する)を行っていきます。
理工学系技術部所属の低温室スタッフ5名で対応しました。

液体窒素自動汲み出し装置のユーザー登録

  • 日時:令和5年5月15日(月)~17日(水)いずれも 13:00~16:00
  • 場所:低温室(C12 極低温発生装置室)
  • 担当:理工学系技術部 中村(光)、田中、伊藤、吹上、岩渕
液体窒素自動汲み出し装置(理工学部)
登録を待つユーザーの方々

雨が降ったり、暑くなったりと天候の変化が大きい3日間となりましたが、無事日程を終えることができました。
次回は11月頃開催予定です。

Written by N,T,I,F and I
(2023.5.22)

令和4年度後期 作業環境測定

作業環境測定とは、有機溶剤等を取り扱う者の健康を守るために、適正な作業環境を確保・維持することを目的として行う測定・分析のことです。

岩手大学では、有機溶剤等の化学薬品を頻繁に使用する実験室を対象に6ヶ月以内に1回、作業環境測定を行っています。作業環境測定では、有機溶剤等の気中濃度に基づき、3つの管理区分で作業環境の評価を行います。

  • 第1管理区分:作業環境が適切な状態
  • 第2管理区分:作業環境に改善の余地がある状態
  • 第3管理区分:作業環境が適切でない状態

岩手大学では、実験室におけるサンプリング、気中濃度分析と評価を外部の専門業者に委託していますが、適切なサンプリングができるよう、技術職員が測定に立ち会います。立ち会いの際には、室内での作業内容や換気の状況など測定時の様子を詳細に記録します。作業環境測定の結果が「適切でない」又は「改善の余地がある」となった場合には、その原因を特定し改善する必要があるからです。

作業環境測定の立ち会いの様子

令和4年度後期の作業環境測定は無事終了しました。分析結果については後日連絡がくるので、第3管理区分に指定される実験室が出ないことを祈るばかりです。
今後も適切な作業環境の維持に向けて活動していきます。

Written by mn
(2023.3.3)

防災システム・消防プロジェクトなどの活動が各紙を賑わせています

理工学系技術部の千葉寿技術専門員(ほか複数名)が主体的に進めている取り組みについて、複数の紙面で以下のように紹介されました。

また、千葉寿技術専門員は、岩手日報の「ひと」のコーナーでも取り上げていただいたそうです。

日付順にならべ、まとめてご紹介します。

1.(災害大国)火事!命守る行動をとるには(朝日新聞 2022年11月28日付 28面)

競争的外部資金(令和4年度消防防災科学技術研究推進制度)において、千葉寿技術専門員は主体的に、スマートスピーカーと連携して火災の発生を素早く知らせる仕組み「早期情報伝達システム」の研究開発を進めています。この研究成果が朝日新聞の全国版で報道され、千葉寿技術専門員の活動も紹介されました。

朝日新聞 2022年11月28日付 28面に掲載
本記事は朝日新聞社からの承諾を得て二次利用しています。
また、「朝日新聞社に無断で転載することを禁じます」。
承諾番号は「22-3494」です。

当該記事は上記赤枠部
上記赤枠部の記事を拡大

この取り組みについては、読売新聞(関西版)にて2023年1月30日付 27面 でも紹介されました。

2.緊急情報 聴覚障害者へ( 岩手日報 2023年1月10日付 1面)

【Jアラートなどの緊急情報を視覚的に素早く伝達するシステムの開発を進めています】の記事でもご紹介しましたが、岩手大学理工学系技術部(千葉寿・古舘守通・藤崎聡美)と分子科学研究所および盛岡市ではこれまで、国や自治体からJアラートなどの緊急情報が発表されると消えているテレビでも自動的に起動して正しい情報をリアルタイムで伝えるシステムを開発してきました。
この仕組みを応用して、聴覚障害者向けの機器と連携することで、インターネットを利用した情報伝達に成功し、その仕組みが、岩手日報の1面にて大々的に報道されました。

岩手日報 2023年1月10日付 1面 に掲載
この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

尚、この記事は、岩手日報の2023年1月17日付10面の「記者解説 いわてニュースゼミ」で、小・中・高生へ向け分かりやすい内容にかみ砕いて説明紹介されています。

3.岩手日報「ひと」コーナーで人物紹介されました( 岩手日報 2023年1月28日付 4面

岩手大学理工学系技術部の千葉寿技術専門員が「ひと」に焦点を当てるコーナーで紹介されました。これまで聴覚障害者に情報を素早く届けるシステムの開発などを開発し、その開発者の背景にせまるものです。

岩手日報 2023年1月28日付 4面 に掲載
この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

Written by 広報委
(2023.2.7)

【全国瞬時警報システム(Jアラート)をすべての方に】聴覚障害者向け防災システム実証実験を岩手大学および聴覚障害者団体他4者で共同実施しました

2022年11月16日(水) 、「全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉情報伝達試験が下記の4地点を拠点として実施されました。

■実験拠点
 岩手大学・岩手県聴覚障害者協会・
 岩手県立視聴覚障がい者情報センター・株式会社アステム本社(大阪市)

岩手大学理工学系技術部(千葉寿・古舘守通・藤崎聡美)と分子科学研究所および盛岡市ではこれまで、国や自治体からJアラートなどの緊急情報が発表されると

 ・一般的に利用されているテレビを自動的に起動
  

 ・NHKにチャンネルを変更し、その発表を周知する


などして素早く情報伝達をするための機器「テレビコントローラー」を開発してきました。

現在、株式会社アステムが製造・販売する聴覚障害者用情報受信装置「アイ・ドラゴン」と上記の通り岩手大学理工学系技術部と分子科学研究所が開発を進める「テレビコントローラー」を連携させ、インターネットに接続されている「アイ・ドラゴン」を介してテレビを自動制御し、Jアラートの発表などを知らせるためのシステム構築を手掛けているところですが、先月 の11月16日(水) 、Jアラートの全国一斉試験放送にあわせて行われたこのシステムの実証実験にはじめて成功しました。またこの様子は、オンラインでもライブ配信されました。

この研究開発によりインターネットを介したJアラートの情報伝達ができるようになったほか、それに連動して通常のテレビが自動的につくことでプッシュ型の情報伝達が可能となりました。聴覚障害者や高齢者など、災害時に誰一人取り残すことのない情報伝達装置として利用されることが期待されています。

その様子は 11月16日(水) 夕方のNHKニュース「おばんですいわて」内でも報道されました。また株式会社アステム様のサイトでも実証実験の実施について紹介されております。併せてごらんください。

■ NHKニュースWEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20221116/6040016065.html

■株式会社アステムニュース
https://www.astem-co.co.jp/news/20221111/

11月16日(水) の実証実験後の様子。理工学系技術部 千葉寿技術専門員は右から2人目。

Written by 広報委
(2022.12.8)