「加工現場の未来を創る AI×CAM活用セミナー」で講演しました

 2026年9月3日(木)、北上オフィスプラザ(岩手県北上市)で開催された「加工現場の未来を創る AI×CAM活用セミナー」において、いわてデジタルエンジニア育成センター様からのご紹介により、武田洋一技術専門員・大志田宜明技術専門職員が講演を行いました。当日は県内外から23名の技術者が参加しました。

 講演の前半では、武田技術専門員が機械加工業界の現状と課題、それを踏まえたAI活用の検証結果について紹介しました。後半では、大志田技術専門職員がAI活用によって期待される効果について、加工準備から人材育成まで多角的な視点から講演しました。

CAMとは?

今回テーマとなった「CAM(Computer Aided Manufacturing)」は、3次元CADなどの形状データをもとに、工作機械の工具経路(ツールパス)やNCプログラムを作成するシステムです。高度試作加工センターでも日常的に活用しています。


AIを活用したCAMを実加工で検証

CAMを使用するには、材料や工具、機械に応じて、工具・切削条件の選定やツールパスの設定、加工前の確認・調整が必要となるため、加工技術者の経験と多くの作業時間を要します。今回、AIを活用した「CAM Assist for Mastercam」により、こうした作業をどこまで効率化できるのかを検証しました。JBMエンジニアリング株式会社様のご協力のもと、実際の加工現場で使用する部品を題材として、従来のMastercamによるプログラム作成とCAM Assistを使用した場合を比較しました。CAM作業時間だけでなく、工具やツールパスの選択、初品加工時の手戻り、さらには実加工時間まで含めて検証し、効果だけでなく、実際に使用して見えてきた課題についても率直に紹介しました。

講演の様子(発表者:大志田)

AIによるCAM加工テスト品ならびに高度試作加工センター加工品の展示の様子

テスト加工品(加工機:ブラザーS700DX2・材質A2017ほか  設計協力:岩手大学理工学部柴田研究室ほか)

おわりに

 実加工に基づいた率直な検証を通じて、我々自身も新たな知見を得ることができました。また、参加された技術者の皆様からも好評をいただき、講演終了後はCAMや加工技術、人材育成について活発な意見交換が行われました。


             

Written by engtake
(2026.10.9)

竹花和浩技術専門職員・笹本誠技術専門員が2025年度土木学会東北支部技術開発賞を受賞

このたび、理工学系技術部が研究支援を行った環境衛生工学研究室の研究成果「電気透析による余剰汚泥および消化汚泥分離液からの肥料元素類の回収」により、竹花和浩技術専門職員および笹本誠技術専門員が、2025年度(令和7年度)土木学会東北支部技術開発賞を受賞しました。

土木学会東北支部技術開発賞は、東北支部技術研究発表会において、優れた独創的な土木技術に関する研究成果を発表したものの中から選考・授与される賞です。

【研究の概要】

本研究は、下水処理過程で発生する汚泥分離液から、リン(P)、カリウム(K)、アンモニア態窒素(NH₄-N)などの肥料元素を電気透析により回収・濃縮する技術に関するものです。得られた濃縮液は液肥原料として利用できる可能性が示され、下水汚泥由来資源の有効利用につながる技術として、その新規性・将来性が評価されました。

【理工学系技術部による研究支援】

理工学系技術部では、竹花技術専門職員、笹本技術専門員をはじめとした土木環境系技術職員が、実験装置の製作・運用、分析機器の調整、工程管理、試料採取、学生への分析指導、実験環境の整備などを通じて研究を支援しました。また、一部実験装置の製作では、高度試作加工センターや電気系の職員も設計や製作に携わり、技術部内で連携して研究を支えました。

技術部は、今後も研究者のニーズに応じた技術支援を通じて、さまざまな研究成果の実現を支えていきます。

🔗関連リンク

  • 土木学会東北支部 支部表彰制度

https://www.jsce.or.jp/branch/tohoku/award/index.html

  • 理工学部のHPにも紹介されました

https://www.se.iwate-u.ac.jp/awards/11563/

  • 関連する研究は下水道協会誌にも掲載されています

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jswa/63/761/63_93/_article/-char/ja

  • 環境衛生工学研究室HP

https://www.cande.iwate-u.ac.jp/eisei/wp

Written by KT
(2026.7.30)