第18回イーハトーヴの科学と技術展に出展しました

平成25年8月24日、25日にイオンモール盛岡で開催された「イーハトーヴの科学と技術展」に出展しました。

 

今回の出展テーマは

「  木のコマをつくろう

― 滝沢演習林の木を使っているよ ―  」

 

 

農学部附属寒冷フィールドサイエンス教育研究センター滝沢演習林で伐採された木を利用して

“自然の形を生かした歪(いびつ)な独楽(裏面にがんちゃんの焼印入り)”を用意しました。

その歪な形状のため、そのままでは回すことが難しいので

参加してくれた子供たちに独楽のバランスを調整することに挑戦してもらいました!!

 

バランスの調整方法は、下の図をご参照ください。


 

出展している他のテーマに比べて“地味なテーマ”に感じた子供もいましたが

バランス調整をしているうちに夢中になって作業していました。

 

今回用意した147個の独楽がイベント終了時間前に無くなりました。

今頃は参加してくれた子供たちが家で回しているかもしれません。

 

最後に参加していただいた皆様、どうもありがとうございました。

 

Written by kikuchim
(2013.8.27)

 

高大連携事業 実習2日目(2013.8.8)

実習2日目は、マシニングセンタによる加工からスタートです。
使用する工具の説明を受けた後、1日目に作成したプログラムを再度確認し、実際の加工に入ります。

マシニングセンタへの加工物の取付

 

休憩後、今度は仕上加工を行いました。
不要な部分をバンドソーで切り落とし、バリの部分をヤスリで丁寧に削り、仕上げます。
これでようやく模型が完成しました。

不要部分をバンドソーを用いて切り落とし
ヤスリがけ
完成した模型

 

午後からは鋳造の実習を行いました。
はじめに、鋳造概論についての講義がありました。

鋳造概論の講義(講師:小綿副技術室長)

 

続いて実習場に場所を移し、鋳造の作業を体験しました。
今回は砂型を使用するため、まずは砂と水を混ぜ合わせ、砂を適度な硬さに調整します。

砂を混練機(混ぜ合わせて練る機械)に投入

 

木枠に砂を詰めていきます。
木枠は上下に分離出来る構造なので、はじめに下側の枠に砂を詰め、その上に模型を置き、さらにその上に上側の枠を重ね、しっかりと砂を押し固めます。
その後、中にある模型を取り除き、出来た空洞の部分へ溶けたアルミを流し込みます。

木枠へ砂を詰めこむ
模型を取り除く前の木枠(下側)
溶けたアルミを砂型へ鋳込む

 

鋳込んだアルミがある程度冷めたら、型からばらします。
不要な部分を切り落とし、ヤスリがけをして仕上げると、ようやくコースターの完成です。

型ばらし
完成したコースター

 

学生の皆さんは2日間本当におつかれさまでした。
次年度の事業予定は未定のようですが、実習中の学生の皆さんの反応を見る限り、今後もぜひ継続して行っていければなと感じました。

実習の内容
1日目

 

 Written by 実習担当者
(2013.8.26)

 

 

高大連携事業 実習1日目(2013.8.7)

今回の実習では、葉を模したコースター(材質:アルミ合金)の製作を行いました。
まず1日目は、2日目の鋳造実習で使う模型の製作です。

午前中は、CADの実習からスタートです。
CADの操作方法について説明を受けた後、模型表面に入れる文字・模様の作成に移りました。
各々がイメージしたデザインを、CADを用いてカタチにしていきます。

コースターの模型(完成イメージ)
CADを用いた文字・模様の造型

 

お昼休みを挟んで、午後からはCAMの実習です。
まずは、CAMを使って切削プログラムを作成します。
出来上がったプログラムは、マシニングセンタへ転送します。
加工物をセットしない状態でプログラムを動かしてみて、不具合がないかを確認します。

マシニングセンタに転送されたプログラムの確認

 

と、本日はここで終了。
実際の加工は2日目に行います。

実習の内容
2日目

 

Written by 実習担当者
(2013.8.26)

 

岩手大学・黒沢尻工業高校高大連携事業(平成25年度)

平成25年8月7日(水)~8日(木)の2日間、岩手大学・黒沢尻工業高校高大連携事業として、岩手大学工学部に黒沢尻工業高校専攻科の学生さんを迎え実習を行いました。

工学系技術室からも5名が同事業に携わらせていただきました(実習の企画並びに実習時の指導)。

  • CAD・CAM・鋳込型加工
    加賀 亨    高度試作加工センター(ものづくり技術グループ)
    武田 洋一  高度試作加工センター(ものづくり技術グループ)
  • 鋳造実習
    小綿 利憲  副技術室長
    菊池 護    機械工学技術グループ
    伊藤 達博  材料機能技術グループ

 

実習の内容は、次の通りです。

  1. 目的
    岩手大学工学部の研究の柱の一つである金型(鋳込型)製作及び鋳造の実習を通し、3次元CAMによる切削加工並びに鋳造作業を経験し、県内で盛んに行われている金型鋳造産業への理解を深める。
  2. 対象者
    岩手県立黒沢尻工業高等学校専攻科 機械コース・電気コース 全10名
    (※専攻科についてはこちらをご参照ください→専攻科HP)
  3. 実習テーマ
    「3DCAD-CAMと切削加工による鋳型の製作と鋳造」

 

実習風景は別途紹介します。
1日目
2日目

開校式(西谷工学部長の挨拶)

Written by 実習担当者
(2013.8.26)

小綿副技術室長が大平賞を受賞しました

当技術室の小綿利憲副技術室長が、平成25年度大平賞を受賞しました(H25.4.24)。

本賞は、公益社団法人日本鋳造工学会東北支部の発展に貢献し、顕著な功績のあった者、鋳物の研究または生産技術の開発・向上に貢献し、顕著な業績を上げた者、鋳物に関する発明、製品の開発あるいは現場技術または技能の向上に貢献した者などに授与されるものです。今回は、研究による業績、また支部活動を通して若手鋳造技術者の育成に貢献した功績を評価されての受賞です。

受賞に関する詳細は、公益社団法人日本鋳造工学会東北支部HP支部表彰(http://www.jfs-tohoku.jp/info/index.php?ID=8)をご覧ください。

 (H25.5.7)