盛岡市総合防災訓練にて防災システムの説明を行いました

令和5年11月18日(土)、盛岡南公園(盛岡市永井)を会場に、令和5年度盛岡市総合防災訓練が実施されました。

今回の訓練は、地震(土砂災害)を想定した総合防災訓練として実施されましたが、その中で、千葉寿技術室長、古舘守通技術専門員ならびに藤崎聡美技術専門員が、現在開発中の防災システムについて、盛岡市長をはじめ、市議会議員や一般市民の方に説明(展示・実演)を行いました。

<これまでの取り組み(関連記事)>

【全国瞬時警報システム(Jアラート)をすべての方に】聴覚障害者向け防災システム実証実験を岩手大学および聴覚障害者団体他4者で共同実施しました
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=8586

防災システム・消防プロジェクトなどの活動が各紙を賑わせています
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=8848

Written by 広報委
(2023.12.12)

2023年度機器・分析技術研究会@熊本大学 への参加報告

2023年9月7日(木)~8日(金)に、熊本大学黒髪キャンパス南地区で開催された「2023年度 機器・分析技術研究会」にて、本学理工学系技術部から2名が口頭発表を行いました。

口頭発表
「電子スピン共鳴装置の技術習得」
      機器分析技術グループ 吹上菜穂技術専門職員 (写真左)

(概要)電子スピン共鳴装置(ESR)は物質に含まれる不対電子が持っている電子スピンの共鳴現象の磁気エネルギーを検出する装置である。電子スピンがゼーマン分裂を生じ、その分裂と等しいエネルギー差のマイクロ波を照射すると、平衡状態のスピンがそのエネルギーを吸収して反平行状態に反転する。この現象を電子スピン共鳴と呼ぶ。本研究会では、ESRの知識や操作技術の習得について報告した。

「実験装置の振動を検出する警報通知システムの開発」
      電気電子通信技術グループ 庄司愛子技術職員 (写真右)

【共著者】                                     千葉 寿 a)、古舘 守通 a)、藤﨑 聡美 a)、豊田 朋範 b)
a)岩手大学 技術部理工学系技術部、b)分子科学研究所 技術推進部

(概要)WAN-WANシステム(詳細は後述)の活用事例として、真空ポンプをはじめとする実験装置の“振動”を検出し、異常時に警報通知するシステムの開発を行った。振動センサーとWAN-WAN基本モジュール間の信号入力部の回路設計を工夫することで、振動由来の信号の検出とWAN-WANシステムの通知動作を可能にした。

どちらも質問や意見がたくさん寄せられ、興味を持っていただけたと感じました。

                                  企業展示ブースでは、岩手大学と分子科学研究所の技術職員チームが連携して開発している緊急情報・警報広域周知システム(Wireless Alarm Network for Wide Area Notification:通称WAN-WAN)の展示が行われました。プロジェクトの代表を務める千葉寿技術室長はじめ、プロジェクトチームの藤﨑聡美技術専門員、古舘守通技術専門員がWAN-WAN機器の紹介とデモンストレーションを行いました。多くの参加者にご覧いただき、大変好評を得ました(以下写真)。

また、今回の研究会ではWAN-WANの活用事例として、分子科学研究所・鳥取大学・岩手大学が口頭発表・ポスター発表で紹介した機器も併せて展示が行われました。詳細はこちらのページおよび以下よりご覧ください。

● 2023年度 機器・分析技術研究会HP
https://www.irec.kumamoto-u.ac.jp/kiki2023/

● 警報システムHP
https://wan-wan.tech.iwate-u.ac.jp/

Written by R5機器・分析技術研究会参加者一同
(2023.10.17)

「早期情報伝達システム」の実証実験の様子が報道されました

理工学系技術部の千葉 寿 技術室長(ほか複数名)らは、住宅用火災警報器とスマートスピーカーとを連携して火災の発生を素早く知らせる仕組み「早期情報伝達システム」(競争的外部資金(令和4年度消防防災科学技術研究推進制度)採択課題)について研究開発を進めています。このシステムの実証実験が令和5年3月25日(土)に矢巾町にて実施されました。また、この時の様子が令和5年3月28日(火)の岩手日報22面に掲載されました。ぜひご覧ください。

この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

尚、この記事は岩手日報Web版でも紹介されております。以下からご覧ください。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2023/3/29/138404

Written by 広報委
(2023.4.7)

防災システム・消防プロジェクトなどの活動が各紙を賑わせています

理工学系技術部の千葉寿技術専門員(ほか複数名)が主体的に進めている取り組みについて、複数の紙面で以下のように紹介されました。

また、千葉寿技術専門員は、岩手日報の「ひと」のコーナーでも取り上げていただいたそうです。

日付順にならべ、まとめてご紹介します。

1.(災害大国)火事!命守る行動をとるには(朝日新聞 2022年11月28日付 28面)

競争的外部資金(令和4年度消防防災科学技術研究推進制度)において、千葉寿技術専門員は主体的に、スマートスピーカーと連携して火災の発生を素早く知らせる仕組み「早期情報伝達システム」の研究開発を進めています。この研究成果が朝日新聞の全国版で報道され、千葉寿技術専門員の活動も紹介されました。

朝日新聞 2022年11月28日付 28面に掲載
本記事は朝日新聞社からの承諾を得て二次利用しています。
また、「朝日新聞社に無断で転載することを禁じます」。
承諾番号は「22-3494」です。

当該記事は上記赤枠部
上記赤枠部の記事を拡大

この取り組みについては、読売新聞(関西版)にて2023年1月30日付 27面 でも紹介されました。

2.緊急情報 聴覚障害者へ( 岩手日報 2023年1月10日付 1面)

【Jアラートなどの緊急情報を視覚的に素早く伝達するシステムの開発を進めています】の記事でもご紹介しましたが、岩手大学理工学系技術部(千葉寿・古舘守通・藤崎聡美)と分子科学研究所および盛岡市ではこれまで、国や自治体からJアラートなどの緊急情報が発表されると消えているテレビでも自動的に起動して正しい情報をリアルタイムで伝えるシステムを開発してきました。
この仕組みを応用して、聴覚障害者向けの機器と連携することで、インターネットを利用した情報伝達に成功し、その仕組みが、岩手日報の1面にて大々的に報道されました。

岩手日報 2023年1月10日付 1面 に掲載
この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

尚、この記事は、岩手日報の2023年1月17日付10面の「記者解説 いわてニュースゼミ」で、小・中・高生へ向け分かりやすい内容にかみ砕いて説明紹介されています。

3.岩手日報「ひと」コーナーで人物紹介されました( 岩手日報 2023年1月28日付 4面

岩手大学理工学系技術部の千葉寿技術専門員が「ひと」に焦点を当てるコーナーで紹介されました。これまで聴覚障害者に情報を素早く届けるシステムの開発などを開発し、その開発者の背景にせまるものです。

岩手日報 2023年1月28日付 4面 に掲載
この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

Written by 広報委
(2023.2.7)

【全国瞬時警報システム(Jアラート)をすべての方に】聴覚障害者向け防災システム実証実験を岩手大学および聴覚障害者団体他4者で共同実施しました

2022年11月16日(水) 、「全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉情報伝達試験が下記の4地点を拠点として実施されました。

■実験拠点
 岩手大学・岩手県聴覚障害者協会・
 岩手県立視聴覚障がい者情報センター・株式会社アステム本社(大阪市)

岩手大学理工学系技術部(千葉寿・古舘守通・藤崎聡美)と分子科学研究所および盛岡市ではこれまで、国や自治体からJアラートなどの緊急情報が発表されると

 ・一般的に利用されているテレビを自動的に起動
  

 ・NHKにチャンネルを変更し、その発表を周知する


などして素早く情報伝達をするための機器「テレビコントローラー」を開発してきました。

現在、株式会社アステムが製造・販売する聴覚障害者用情報受信装置「アイ・ドラゴン」と上記の通り岩手大学理工学系技術部と分子科学研究所が開発を進める「テレビコントローラー」を連携させ、インターネットに接続されている「アイ・ドラゴン」を介してテレビを自動制御し、Jアラートの発表などを知らせるためのシステム構築を手掛けているところですが、先月 の11月16日(水) 、Jアラートの全国一斉試験放送にあわせて行われたこのシステムの実証実験にはじめて成功しました。またこの様子は、オンラインでもライブ配信されました。

この研究開発によりインターネットを介したJアラートの情報伝達ができるようになったほか、それに連動して通常のテレビが自動的につくことでプッシュ型の情報伝達が可能となりました。聴覚障害者や高齢者など、災害時に誰一人取り残すことのない情報伝達装置として利用されることが期待されています。

その様子は 11月16日(水) 夕方のNHKニュース「おばんですいわて」内でも報道されました。また株式会社アステム様のサイトでも実証実験の実施について紹介されております。併せてごらんください。

■ NHKニュースWEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20221116/6040016065.html

■株式会社アステムニュース
https://www.astem-co.co.jp/news/20221111/

11月16日(水) の実証実験後の様子。理工学系技術部 千葉寿技術専門員は右から2人目。

Written by 広報委
(2022.12.8)