研修報告「各種センサーでWAN-WANを動かすまで」

 理工学系技術部職員を対象に、令和5年度提案型研修「各種センサーでWAN-WANを動かすまで」を実施しました。千葉寿技術室長らが開発を進めている緊急情報・警報広域周知システム(WAN-WAN)を活用するために必要となる、「センサーの信号を、WAN-WAN入力信号に変換」し、「WAN-WANから各種デバイスへ通知」するまでの一連の流れについて習得を行いました。講師は志田寛技術専門職員、庄司愛子技術職員が務めました。

・日時:2024(令和6)年3月14日(木)10:00~16:00
・場所:岩手大学理工学部3号館127室
・受講者:8名

研修風景(志田技術専門職員の講義:アナログ出力センサーについて)

 志田技術専門職員から、センサーの種類や関連する電気回路について、実習を交えた講義がありました。実習では、受講者がブレッドボードで回路を製作し、ドアセンサーやCdS、サーミスタ等のセンサーの動作確認や信号変換を行うことで理解を深めていました。庄司技術職員からは、WAN-WANの通知設定方法についての説明がありました。受講者は、実際にスマートフォン・タブレット端末を用いて通知設定を行い、WAN-WANから発した警報通知の受信やスマートスピーカーでの通知動作の確認を行いました。
 今回の研修内容をふまえて、実験装置等のトラブル発生時の警報通知にWAN-WANを広く活用して頂きたく存じます。

Written by shojia
(2024.3.25)

研修報告「Arduinoを使用した各種センサの制御とスマホへの通知方法の習得」

 理工学系技術部職員を対象に、提案型研修「Arduinoを使用した各種センサの制御とスマホへの通知方法の習得」を実施しました。

 研修では、Arduinoに接続したセンサでCO2濃度を測定し、CO2濃度が設定した閾値を超えるとスマホ(タブレット)に通知が届くまでの一連動作の確認を行いました。センサはArduinoと汎用的に組み合わせることで様々な研究支援につながります。千葉寿技術室長らが開発を進める警報通知システムとArduinoを連携することでスマホ等に異常の発生を通知することができます。

【日時】2023年3月30日 10:00~16:30
【場所】岩手大学理工学部3号館127室
【受講者】10名
【講師・講義内容】
 紺野亮(電気電子通信技術グループ)
 ・Arduinoの概要
 ・Arduinoとセンサ、LCD、ロータリーエンコーダ等の接続・使用方法
 ・プログラミング方法(スケッチ作成)
 ・ChatGPTの概要
 庄司愛子(電気電子通信技術グループ)
 ・警報通知システム制御器とArduino等への接続方法
 ・スマホ等に通知する方法

 受講者はブレッドボードにArduinoや各パーツを配置し、PCでプログラム(スケッチ)を作成しそれをArduinoに転送して動作確認を行う等、試行錯誤しながら取り組んでいました。この研修を通じてArduinoや警報通知システムの理解をしながら、講師を務めた技術職員と受講者間の交流・連携を深めることができました。

 紺野技術職員の講義では最近話題のChatGPTについても触れ、プログラミング初心者でもChatGPTを活用してプログラムの作成に役立てられる等、使用方法について受講者と意見交換を行いました。ただし、ChatGPTの利用には情報漏洩等のリスクを十分に考慮した上で適切な使用が求められます。

研修風景(紺野技術職員の講義:Arduinoについて)
CO2濃度が設定した閾値を超えるとスマホに通知するシステム概形
研修風景(製作に取り組む受講者)
研修風景(製作したArduinoシステムと動作確認の様子)

Written by R.K & shojia
(2023.4.20)

新実習テーマ「Arduino工作」の教材開発

電気電子工学ものづくり課題実習(理工学部 電気電子通信コース 後期開講科目)の実習テーマ「Arduino工作」が今年度から新設されました。
電気電子通信技術グループの紺野亮技術職員が中心となり、実習内容の検討をはじめ、使用物品の選定からテキストの作成まで、新実習テーマの立ち上げを行いました。

Arduinoはマイコンや信号入出力ポート等を搭載した基板であり、PC上でプログラムを作成しそれを基板へ転送すると、接続した素子やセンサの動作制御が可能になります。
実習では、測距センサの実測値を取得しその値に応じてフルカラーLEDの発光色を制御する、実測値をLCD(液晶ディスプレイ)に表示する等のプログラムを作成します。下図は実習課題の例です。プログラミングだけでなく、素子や機器・装置の取扱い方法、素子の電気的特性を学習できる内容になっています。

実習中、学生の質問に答える紺野技術職員(右)

Written by shojia
(2022.12.15)