「早期情報伝達システム」の実証実験の様子が報道されました

理工学系技術部の千葉 寿 技術室長(ほか複数名)らは、住宅用火災警報器とスマートスピーカーとを連携して火災の発生を素早く知らせる仕組み「早期情報伝達システム」(競争的外部資金(令和4年度消防防災科学技術研究推進制度)採択課題)について研究開発を進めています。このシステムの実証実験が令和5年3月25日(土)に矢巾町にて実施されました。また、この時の様子が令和5年3月28日(火)の岩手日報22面に掲載されました。ぜひご覧ください。

この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

尚、この記事は岩手日報Web版でも紹介されております。以下からご覧ください。
https://www.iwate-np.co.jp/article/2023/3/29/138404

Written by 広報委
(2023.4.7)

防災システム・消防プロジェクトなどの活動が各紙を賑わせています

理工学系技術部の千葉寿技術専門員(ほか複数名)が主体的に進めている取り組みについて、複数の紙面で以下のように紹介されました。

また、千葉寿技術専門員は、岩手日報の「ひと」のコーナーでも取り上げていただいたそうです。

日付順にならべ、まとめてご紹介します。

1.(災害大国)火事!命守る行動をとるには(朝日新聞 2022年11月28日付 28面)

競争的外部資金(令和4年度消防防災科学技術研究推進制度)において、千葉寿技術専門員は主体的に、スマートスピーカーと連携して火災の発生を素早く知らせる仕組み「早期情報伝達システム」の研究開発を進めています。この研究成果が朝日新聞の全国版で報道され、千葉寿技術専門員の活動も紹介されました。

朝日新聞 2022年11月28日付 28面に掲載
本記事は朝日新聞社からの承諾を得て二次利用しています。
また、「朝日新聞社に無断で転載することを禁じます」。
承諾番号は「22-3494」です。

当該記事は上記赤枠部
上記赤枠部の記事を拡大

この取り組みについては、読売新聞(関西版)にて2023年1月30日付 27面 でも紹介されました。

2.緊急情報 聴覚障害者へ( 岩手日報 2023年1月10日付 1面)

【Jアラートなどの緊急情報を視覚的に素早く伝達するシステムの開発を進めています】の記事でもご紹介しましたが、岩手大学理工学系技術部(千葉寿・古舘守通・藤崎聡美)と分子科学研究所および盛岡市ではこれまで、国や自治体からJアラートなどの緊急情報が発表されると消えているテレビでも自動的に起動して正しい情報をリアルタイムで伝えるシステムを開発してきました。
この仕組みを応用して、聴覚障害者向けの機器と連携することで、インターネットを利用した情報伝達に成功し、その仕組みが、岩手日報の1面にて大々的に報道されました。

岩手日報 2023年1月10日付 1面 に掲載
この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

尚、この記事は、岩手日報の2023年1月17日付10面の「記者解説 いわてニュースゼミ」で、小・中・高生へ向け分かりやすい内容にかみ砕いて説明紹介されています。

3.岩手日報「ひと」コーナーで人物紹介されました( 岩手日報 2023年1月28日付 4面

岩手大学理工学系技術部の千葉寿技術専門員が「ひと」に焦点を当てるコーナーで紹介されました。これまで聴覚障害者に情報を素早く届けるシステムの開発などを開発し、その開発者の背景にせまるものです。

岩手日報 2023年1月28日付 4面 に掲載
この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

Written by 広報委
(2023.2.7)

新実習テーマ「Arduino工作」の教材開発

電気電子工学ものづくり課題実習(理工学部 電気電子通信コース 後期開講科目)の実習テーマ「Arduino工作」が今年度から新設されました。
電気電子通信技術グループの紺野亮技術職員が中心となり、実習内容の検討をはじめ、使用物品の選定からテキストの作成まで、新実習テーマの立ち上げを行いました。

Arduinoはマイコンや信号入出力ポート等を搭載した基板であり、PC上でプログラムを作成しそれを基板へ転送すると、接続した素子やセンサの動作制御が可能になります。
実習では、測距センサの実測値を取得しその値に応じてフルカラーLEDの発光色を制御する、実測値をLCD(液晶ディスプレイ)に表示する等のプログラムを作成します。下図は実習課題の例です。プログラミングだけでなく、素子や機器・装置の取扱い方法、素子の電気的特性を学習できる内容になっています。

実習中、学生の質問に答える紺野技術職員(右)

Written by shojia
(2022.12.15)

【全国瞬時警報システム(Jアラート)をすべての方に】聴覚障害者向け防災システム実証実験を岩手大学および聴覚障害者団体他4者で共同実施しました

2022年11月16日(水) 、「全国瞬時警報システム(Jアラート)の全国一斉情報伝達試験が下記の4地点を拠点として実施されました。

■実験拠点
 岩手大学・岩手県聴覚障害者協会・
 岩手県立視聴覚障がい者情報センター・株式会社アステム本社(大阪市)

岩手大学理工学系技術部(千葉寿・古舘守通・藤崎聡美)と分子科学研究所および盛岡市ではこれまで、国や自治体からJアラートなどの緊急情報が発表されると

 ・一般的に利用されているテレビを自動的に起動
  

 ・NHKにチャンネルを変更し、その発表を周知する


などして素早く情報伝達をするための機器「テレビコントローラー」を開発してきました。

現在、株式会社アステムが製造・販売する聴覚障害者用情報受信装置「アイ・ドラゴン」と上記の通り岩手大学理工学系技術部と分子科学研究所が開発を進める「テレビコントローラー」を連携させ、インターネットに接続されている「アイ・ドラゴン」を介してテレビを自動制御し、Jアラートの発表などを知らせるためのシステム構築を手掛けているところですが、先月 の11月16日(水) 、Jアラートの全国一斉試験放送にあわせて行われたこのシステムの実証実験にはじめて成功しました。またこの様子は、オンラインでもライブ配信されました。

この研究開発によりインターネットを介したJアラートの情報伝達ができるようになったほか、それに連動して通常のテレビが自動的につくことでプッシュ型の情報伝達が可能となりました。聴覚障害者や高齢者など、災害時に誰一人取り残すことのない情報伝達装置として利用されることが期待されています。

その様子は 11月16日(水) 夕方のNHKニュース「おばんですいわて」内でも報道されました。また株式会社アステム様のサイトでも実証実験の実施について紹介されております。併せてごらんください。

■ NHKニュースWEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/20221116/6040016065.html

■株式会社アステムニュース
https://www.astem-co.co.jp/news/20221111/

11月16日(水) の実証実験後の様子。理工学系技術部 千葉寿技術専門員は右から2人目。

Written by 広報委
(2022.12.8)

千葉 寿 技術専門員が 令和3年度 機器・分析技術研究会 in 山口宇部 にて優秀発表賞を受賞しました

当技術室の千葉 寿 技術職専門員が、令和3年度 機器・分析技術研究会 in 山口宇部(令和3年9月9日、10日)にて、優秀発表賞を受賞いたしました。

公式サイト 優秀発表賞
https://kiki2021.tech.yamaguchi-u.ac.jp/presen.html#award

受賞の対象となった発表
「周囲に人がいない時代の危機を乗り切るための新しい機器管理」

 2019年末から始まった新型コロナウイルスの流行は今も収束していない.日本でも緊急事態宣言を繰り返し発表するなど,その生活や働きかたまで大きく変化している.全国の多くの研究所や大学においても在宅・隔日勤務や時差出勤などの導入により,結果的に実験室や研究室に不在の時間が増え,装置の監視体制の大幅な見直しを迫られている.
 一般的に,実験装置や分析機器では電源を遮断できないものが多く,トラブルが発生した際には,例えば装置の異常を示すアラームが大音量で作動し,インターロックによる装置保護回路が働く.しかし,これらの装置も周辺に人がいないと,そもそも装置の異常発生にさえ気が付くことがなく,トラブルへの対応が大幅に遅れ装置や研究環境に大きなダメージを与えてしまう恐れがある.
 今回報告する新警報システムWAN-WAN (Wireless Alarm Network for Wide Area Notification)は実験装置などのセンサ出力信号や警報ランプ,ブザー信号など,さまざまな電気的信号を直接読み取ることができる.さらに市販されているスマートスピーカーとWi-Fiを通じて連携することで遠隔地にいる管理責任者などに電話やメール,照明の点滅などで簡単に素早くトラブルの発生を通知するものである.

(予稿「はじめに」より抜粋、受賞者の許諾を得ています)

Written by 広報

(2021.9.28)