出前講義

工学系技術室で行っている出前講義のリストです.

スーパーボールをつくろう 銀鏡反応を利用した輝く小瓶の作製
エンジンの仕組み 発光ダイオード(LED)を光らせてみよう


 

スーパーボールをつくろう
出前
実験・実習
の概要
 ゴム原料であるラテックス液は通常アルカリ性を示し液体状になっています.これにクエン酸溶液を加えて中和していくと液状のラテックスが重合反応を起こしスポンジ状になります.これを水の中で上手にボ-ル状にすると,ゴム製の手作りスーパーボールが完成します.出前実験では受講者全員がこれを作製することができます.
【スーパーボールの試薬の調整】:スタッフが準備します
・ラテックス液:(C5C8)Cn溶液(ケニス(株)製実験用試薬ラテックス液)
1個製作するのに原液約10ml使用
・クエン酸溶液:1.5% C3H4(OH)(COOH)3溶液
1個製作するのに40ml使用
・色水:10% poster color溶液(蛍光色)
1個製作するのに20ml使用
実験・実習
作業手順
【スーパーボールの作り方】
1.好きな色の水をAのコップに入れます

2.ラテックス液を10ml加えてよく混ぜます(ちょっとアンモニアの臭いがします・・・クサイ!?)

3.クエン酸水溶液をBのコップに入れます

4.AのコップにBのクエン酸水溶液を加えます

5.コップの上の方を持ってよく振り混ぜます

6.液全体にふわふわしたスポンジ状のかたまりができてきます

7.かたまりがコップから離れて色水がしみ出すまで振り続けます

8.かたまりを桶の水の中に移します

9.かたまりの中の水と空気を押し出すように丸くします(きれいに丸くするのは難しいよ!上手にできるかな?)

10.十分に丸くしてペーパータオルで水分を吸い取ると・・
でっきあがりー!

よーく弾むかな!?(所要時間10分)

実験・実習
形式
スタッフ1名が4人程度の受講者を対象に実験指導を行います.
実験の所要時間は10-15分程度です.
準備や説明等を合わせると,2時間で40名程度の実験が可能です.
詳細な実験・実習内容については相談の上決定します.

 

銀鏡反応を利用した輝く小瓶の作製
出前
実験・実習
の概要
 銀鏡反応を利用し,サンプル瓶を用いたかわいい小物「銀色に輝く小瓶の作製」の実験指導を行います.出前講義では受講者全員がこれを作製することができます.

【準備】:スタッフが準備します ◎容器・部品・材料サンプル瓶,コルク栓,シート型抜き,色セロファン,シール,リボン,スネーク,ヒートン等々

◎試薬(銀メッキ液)

・A液:5% AgNO3 Soln+5% NH4OH

5%硝酸銀水溶液70mlを撹拌しながら5%アンモニア水7mlを入れると,褐色沈殿(Ag2O)ができる.
更に,5%アンモニア水を滴下して褐色沈殿の消えた([Ag(NH3)2]+の生成)
ところで止める.

注:市販のアンモニア水の濃度は安定せず,この通りの量にはなりにくい.

・B液:10% C6H12O6 Soln + 1N NaOH Soln

10%ブドウ糖70mlに4%(1mol/l)水酸化ナトリウム水溶液を入れる.4%水酸化ナトリウム水溶液は,温度によって5~20滴ほど加減する.温度が低いほど量を増やす.

実験・実習
作業手順
【作り方】1.容器に半分くらいA液を入れる

2.B液を残り半分加えて一杯にする.(肩のところまで)

3.20分待って・・・(様子がかわる!よく見ていること)

4.溶液を廃液入れに捨てて脱塩水で3回よくすすぐこと

5.蓋をして,好みのシールを貼って,リボンをむすんだら・・・

6.銀色に輝く小瓶のできあがり!

(所要時間20分)
キーホルダーにもできる!!

実験・実習
形式
スタッフ1名が4人程度の受講者を対象に実験指導を行います.
実験の所要時間は20分程度です.
準備や説明等を合わせると,2時間で40名程度の実験が可能です.
詳細な実験・実習内容については相談の上決定します.

 

エンジンの仕組み
出前
実験・実習
の概要
1.使用工具の概要

2.4サイクルエンジンの仕組み

3.2サイクルエンジンの仕組み

4.2サイクルエンジンの分解

5.2サイクルエンジンの組立

実験・実習
作業手順
分解作業の手順

1.点火プラグコードを外す

2.燃料タンクを外す

3.エンジンヘッドカバーを外す

4.キャブレターを外す

5.マフラーを外す

6.リコイルスタータを外す

7.シリンダーヘッドを外す

8.ピストンシリンダーを外す

9.キャブレターを分解する

組立作業の手順

分解作業と逆の手順(9→1)で組立を行う

実験・実習
形式
・使用できる2サイクルエンジンは2台となっており,1台につき3~5名のグループで作業を行う
(受講者は最大10名)・講義時間は2時間程度である

 

発光ダイオード(LED)を光らせてみよう
出前
実験・実習
の概要
身近に使用されている電子機器は,さまざまな電子部品による回路から構成されている.しかしながら,実際にはブラックボックス化しており電子回路に触れる機会は非常に少ない.ここでは,主に発光ダイオードを利用した4種類の回路を作製することにより電子部品の特性,利用方法について実感させ,より理解度を高めることを目的とする.

1.主な電子部品の概要説明

2.それらを利用した回路の概要説明

3.実際に回路を作製

実験・実習
作業手順
1.主な電子部品の概要説明

(1)抵抗と可変抵抗

(2)ダイオードと発光ダイオード(LED)

(3)トランジスタ

(4)テスタの使用方法

(5)ブレットボードの使用方法

2.ブレットボードを使用してアナログ回路を作製する

(1)LEDを光らせる回路(抵抗を利用)

(2)LEDの明るさを調節する回路(可変抵抗を利用)

(3)プラスマイナスを入れ替えても常にLEDが光る回路(整流回路を利用)

(4)明暗によってLEDが光る回路(トランジスタ,Cdsセルを利用)

実験・実習
形式
・教材の関係上,受講定員は最大20名程度とします.
・講義時間は1時間30分程度を予定しております.
なお,説明のために液晶プロジェクタを使用します.

 

感謝状をいただきました!

2012年07月03日、工学部と防災センターのICT機器支援チームが文科省の生涯学習政策局より感謝状をいただき、その授与式に技術職員の代表が参加し、工学部長より感謝状を受け取りました。

どうして技術系職員が受け取るのかって?

そりゃ、頑張ったからね、我々。

工学部への感謝状を受け取る副室長(下)と、ICT機器支援チームへの感謝状を受けとる技術専門職員(その下)。

笑顔の授与式です。
(というか、笑ってる?)

授与の後、学部長からお話しがありました。
(防災センター長で前学部長より、「話す内容考えてなかっただろ」と突っ込み?が入れられていました ~^ ^~ )
その中で、このプロジェクトは本当に大変でしたし、またプロジェクトというのは最後をきれいに終わらせるのは中々難しいものだが、 そういう点でもこのプロジェクトは良かった、という趣旨のお話しがあり、我々技術職員としても達成感のある業務だったなと、振り返った瞬間でもありました。

で、最後は恒例の記念撮影。

はい、パチリ!

お疲れ様でした~

これが頂戴した感謝状です。

?Written by ICT支援チームの技術職員支援組織の統括補
2012/07/03

施設見学に行ってきました

2012.6.29, 派遣先の研究室の先生と一緒に,とある大学の研究所へ施設見学に行ってきました.

下の写真はタンデム型イオン照射装置と呼ばれるもので,約4スパンの広さの部屋全体に収まっている大きな装置です.

大きさがわかるでしょうか?あまりに奥行き感がないので3Dっぽく加工してみました.(下写真)

写真奥にある太い管がイオンを加速する装置です.見えないですが,太い管のさらに奥にはイオン源があります.手前には高速のイオンを衝突させ,その影響を調べるための装置が並んでいます.手前右側にある釜(?)の中に当研究室で作成した装置が入っています.

私が支援する研究室では,高温環境において中性子照射された金属材料がどのように劣化していくかを研究しており,中性子照射とイオン照射でものは違いますが,ほぼ同じ状況を再現できるということで,この装置を利用させていただくことになりました.

今回は予備実験にとどまりましたが,次回からは実際にイオン照射を行うことになるそうです.

余談
3D加工について:装置の写真を撮るとき,あまり奥行きが伝わらないだろうと思い,3D風にするため,あらかじめカメラを少し横にずらしながら複数の写真をとってきました.そしてステレオフォトメーカーというフリーソフトを利用し3D化しました.裸眼で見られるようGIFアニメーションによる動く画像としました.

?Written by たけし
2012.7.3