千葉 寿 技術専門員が 令和3年度 機器・分析技術研究会 in 山口宇部 にて優秀発表賞を受賞しました

当技術室の千葉 寿 技術職専門員が、令和3年度 機器・分析技術研究会 in 山口宇部(令和3年9月9日、10日)にて、優秀発表賞を受賞いたしました。

公式サイト 優秀発表賞
https://kiki2021.tech.yamaguchi-u.ac.jp/presen.html#award

受賞の対象となった発表
「周囲に人がいない時代の危機を乗り切るための新しい機器管理」

 2019年末から始まった新型コロナウイルスの流行は今も収束していない.日本でも緊急事態宣言を繰り返し発表するなど,その生活や働きかたまで大きく変化している.全国の多くの研究所や大学においても在宅・隔日勤務や時差出勤などの導入により,結果的に実験室や研究室に不在の時間が増え,装置の監視体制の大幅な見直しを迫られている.
 一般的に,実験装置や分析機器では電源を遮断できないものが多く,トラブルが発生した際には,例えば装置の異常を示すアラームが大音量で作動し,インターロックによる装置保護回路が働く.しかし,これらの装置も周辺に人がいないと,そもそも装置の異常発生にさえ気が付くことがなく,トラブルへの対応が大幅に遅れ装置や研究環境に大きなダメージを与えてしまう恐れがある.
 今回報告する新警報システムWAN-WAN (Wireless Alarm Network for Wide Area Notification)は実験装置などのセンサ出力信号や警報ランプ,ブザー信号など,さまざまな電気的信号を直接読み取ることができる.さらに市販されているスマートスピーカーとWi-Fiを通じて連携することで遠隔地にいる管理責任者などに電話やメール,照明の点滅などで簡単に素早くトラブルの発生を通知するものである.

(予稿「はじめに」より抜粋、受賞者の許諾を得ています)

Written by 広報

(2021.9.28)