2025年度 固体NMR研修を実施しました

昨年度に引き続き、共同利用分析機器担当者の技術力強化トレーニングの一環として、NMR(Nuclear Magnetic Resonance)装置における固体試料の測定研修を実施しました。

2025年10月には、理工学部5号館に設置されているNMR装置が更新され、溶液試料に加えて固体試料の測定も可能となりました。これまでの研修で使用していた装置とはメーカーが異なることから、新たな操作方法や測定技術の習得が必要となり、今回の研修を実施しました。

本研修では、大阪大学の戸所泰人氏、日本電子株式会社の田巻初氏を講師にお迎えし、遠隔で装置を利用するための設定方法をはじめ、測定に関する基礎から実践的な操作まで、丁寧にご指導いただきました。

・日時:3月18日(水)~3月19日(木)
・場所:理工学部5号館

固体プローブから溶液プローブへ交換作業中の講師と筆者

基礎的な内容に加え、固体測定のみならず溶液測定にも応用可能な測定方法など、疑問点にも丁寧に対応していただき、非常に実りある研修となりました。今回得られた知識や技術を、今後の測定業務に活かしていきたいと思います。

研修後の記念撮影(講師の先生方と筆者)
※掲載にあたり、プライバシー配慮のため画像の一部を加工・調整しています。

Written by mt
(2026.5.8)

令和7年度 核融合科学研究所
技術研究会 参加報告

2026年3月5日(木)、6日(金)、多治見市産業文化センターにて行われた「核融合科学研究所技術研究会」に参加しました。技術職員の専門性向上を目的として特別講演、口頭発表、ポスター発表が行われました。

技術研究会とは

技術研究会は、大学・高等専門学校・大学共同利用機関などで研究を支える技術職員の専門性向上と交流促進を目的とした研究会です。科学技術が高度化・多様化する中で、研究現場を支える技術職員の役割はますます重要になっています。本研究会は、そうした技術者が最新の知識や実践的な経験に触れ、互いに学び合う場として開催されています。

昭和51年に分子科学研究所にて第1回が開催され、現在では分子科学研究所、高エネルギー加速器研究機構、核融合科学研究所の3研究所と大学が隔年で主催しています。

印象に残った発表について

口頭発表で印象に残ったのは工作実習に板金加工を導入する取り組みに関する発表です。
費用を抑えつつ、ケガキ・切断・曲げ加工といった主要な作業を実習内容に盛り込むテーマを設定しており、その工夫が印象に残りました。

また、国際熱核融合実験炉(ITER)内で使用される計測機器に関する解析技術の発表では、巨大構造物の強度解析を行う場合、静的荷重だけでなく地震に代表される動的荷重の影響も考慮すること、さらに、使用環境によっては電磁荷重の検討も求められるなど、目に見えない力を含めて多角的に評価する重要性を学びました。

普段業務で扱っている装置とはスケールが大きく異なり、その差に驚かされました。

参加を通じて

残念ながら今回は聴講のみの参加となりましたが、他機関の実践的な活動を学ぶことができ、貴重な経験となりました。

Written by D.S.
(2026.3.18)

XPS研修

今年も1/15-16の日程で東北大学の方を講師にXPS研修をおこないました。今回は、宇都宮大学の方も研修に参加してくださいました。

昨年は、学生も参加して無機試料測定のテクニックを学びましたが、今年は、技術職員だけで有機試料の測定を中心に研修をおこないました。スキャン回数を増やせばきれいなデータが取得できると思っていましたが大間違いでした。増やせば増やすほど壊れていくことがわかりました。

また、アルミ板を固定方法と測定方法を変えて測定しました。東北大学、岩手大学で測定したデータの比較をおこないました。同じサンプルを宇都宮大学でも測定してもらい同じ傾向が出るか確認する予定で結果が楽しみです。

2日間があっという間に過ぎてしまい、実りある有意義な時間となりました。

Written by yu
(2026.2.3)

2025年度 機器・分析技術研究会にて千葉寿 技術室長の発表が最優秀口頭発表賞に選出されました

2025年度 機器・分析技術研究会が、埼玉大学を会場に、2025年9月4日(木)~5日(金)の日程で開催されました。
https://2025kiki.tsd.saitama-u.ac.jp/

当技術部からは、以下の5名が参加しました。

 千葉寿 技術室長(口頭発表)
 藤崎聡美 技術室長(田中 ポスター発表/共同発表者)
 田中一朗 技術専門員(ポスター発表)
 中村光輝 技術専門員(口頭発表)
 田沼萌 技術職員(ポスター発表)

1日目にはポスター発表、2日目には口頭発表がそれぞれ行われ、発表後に実施された研究会参加者相互の投票の結果、千葉室長の発表が最優秀口頭発表賞に選出されました。

<演題>
機器稼働状況モニタリングシステムの構築〜離れた場所の装置も一括管理しよう〜
<発表者>
○千葉寿、紺野亮、古舘守通、藤崎聡美(以上、岩手大学)
木村和典、豊田朋範(以上、分子科学研究所)

ポスター発表、口頭発表とも、活発な意見交換がなされ、大いに盛り上がったとのことでした。

<関連記事>
第30回 機器・分析技術研究会2024@広島大学 への参加報告
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=11176

Written by 広報委
(2025.10.27)

飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)技術研修を実施しました

昨年度からスタートした共同利用分析機器担当者の技術力強化トレーニングは、これまで 核磁気共鳴 (NMR)や二重収束質量分析(MS)等を用いた研修を実施していました。今回、2025年1月に実施したX線光電子分光(XPS)技術研修でお世話になった東北大学の方々とのご縁から、飛行時間型二次イオン質量分析(TOF-SIMS)の技術研研修を企画し、3月に実施しました。講師に東北大学の技術職員2名と、大阪大学の技術職員1名にも参加いただきました。

・実施日程:2025年3月17日(月)~18日(火)

・場所:岩手大学 地域共同研究棟(C15)

各大学で所有している装置が違うため、条件設定に工夫を凝らし、データの違いや装置の構造の違い等を確認できました。また、測定やデータ処理におけるノウハウをご教示いただきました。

また、同日に行われていたNMRトレーニングの見学もさせてもらい他担当の方とも交流でき、 技術習得だけでなく、研究者間の交流や情報共有も深まり、非常に有意義でした。

Written by N
(2025.4.1)