平成28年度ものづくりエンジニアリングファクトリー学内カンパニー成果報告会

 

平成29年2月27日(月)理工学部12番教室において、「平成28年度ものづくりエンジニアリングファクトリー学内カンパニー成果報告会」が行われました。

 

現在、農学系技術部1名、理工学系技術部3名の技術系職員がカンパニー内の技術顧問として技術指導・支援をしております。

技術顧問-3

 

成果発表はパネル展示およびショートプレゼンテーション形式で行われ、全10カンパニーの企業活動が報告されました。

 

パネル展示のブースには、カンパニーへの部品製作支援を行っている高度試作加工センターの加工サンプルや大会などでの受賞成果などが展示されました。

パネル

 

Written by takeda and mito
(2017.2.28)

 

平成28年度 材料機能グループ グループ研修

少し前になりますが、材料機能技術グループのグループ研修を行いました。
その内容をご紹介します。

 

平成28年度 材料機能技術グループ グループ研修

熱分析(TG-DTA,DSC)入門

  • 日時:平成28年9月5日(月) 9:00~16:30
  • 場所:理工学部2号館306室、109室
  • 参加者:7名

佐々木(茂)、村上、伊藤、岩渕、野中(以上 材料機能技術グループ)
菊池(機械工学技術グループ)
中村(大)(土木・環境技術グループ)

 

 

まずは、熱分析の基本を理解するため、理工学部・山口勉功先生の講義を受けました。

講義

 

続いて、装置を使った測定に入りました。
使用する装置は

DSC

DSC(Deferential Scanning Calorimetry:示差走査熱量計)です。

 

今回の最終目標は、DSC曲線からサンプル試料(PET)の比熱容量を算出することです。
測定は、次のような手順で行いました。

  1. 空容器のDSC測定をする
  2. 比熱容量が既知の基準物質(サファイア)のDSC測定をする
  3. サンプル試料(PET)のDSC測定をする
  4. 1~3のデータを重ね合わせる
  5. 次式よりサンプル試料(PET)の比熱容量を算出する
    算出式
    重ね合わせ

 

結果は次のようになりました。

補正前

縦軸はDSC値、横軸は温度を表しています。
本来は低温側および高温側双方にベースライン(DSC値が横軸に対して平行になっている部分)が現れるように温度プログラムを設定しますが、今回は時間の関係で、サファイアおよびPETの低温側のデータはとりませんでした。

 

各データを縦軸方向に平行移動すると・・・

補正後

高温側のベースラインが重なりました。

 

このグラフを基に、前述の算出式を用いてサンプル試料(PET)の比熱容量を求めました。
各温度における比熱容量は次のとおりです。

PET比熱容量

 

今回の研修では、DSCによる比熱容量測定法の一連の流れをつかむことができました。

 

【研修中の様子】

試料の秤量
試料の秤量
試料のセット
試料のセット
測定結果の確認
測定結果の確認

 

 

Written by 材料機能G
(2016.11.10)

理工学系技術部離任式(平成28年9月28日)

理工学系技術部の離任式が行われました。

  • 日時
    平成28年9月28日(水)16:20~
  • 場所
    理工学部1号館ロビー
  • 対象者
    技術専門職員 庄司 こずえ

 

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庄司さんが岩手大学を離れるのはとても残念ですが、
異動先は同じ東北地区とのこと。
職員研修等でまたお会いできるのではと思います。
これまでありがとうございました!

 

Written by mito
(2016.9.29)

FE-EPMAのトラブル対応

先日、理工学部2号館にあるFE-EPMAにトラブルが発生しました。
使用していた学生さんいわく、SEM像の観察中、突然画面が暗くなってしまったとのこと。
主に管理されている方が不在でしたので、保守勉強中である私が初期対応をすることになりました。

 

まず、状況を確認したところ、どうやら電子銃が落ちているようでした。
試料に電子線が照射されなければ、各種信号を試料から得ることができないため、像が観察できなくなったことは理解できます。

 

ここで、役に立ったのが昨年まとめた「停電対応マニュアル」でした。
装置納品時のマニュアルから装置の停止と立ち上げの部分をピックアップしたダイジェスト版で、昨年、停電対応作業に従事する際に作成したものです。

停電対応マニュアル

 

特にエラーメッセージが表示されていなかったので、マニュアルに基づき、電子銃の起動を行いました。
作業は順調に進み、再びSEM像が観察できるようになりました。

 

後で主管理者に聞いたところ、1か月ほど前にも同様の現象が起きていて、そのときは再起動したら元通り使えるようになったとのことでした。
ただ原因がはっきりしないため、8月末の業者による点検の際にあわせてみてもらうとのことでした。

 

今回の件を通して、保守の勉強をしたことで以前よりも装置についての理解が深まっていることを実感できました。

 

Written by mito
(2016.8.19)

装置操作マニュアルの更新(クロスセクションポリッシャ編)

今回は、試料作製装置「CP(クロスセクションポリッシャ)」のお話です。

CP全体
日本電子社製(IB-09020CP)

 

CPは、試料表面にイオンを照射してミリングし試料を作製する装置です。
本学では、EBSDやEPMAの試料を作製するのに用いています。
私は、装置導入時から管理・運用を担当しており、ユーザー向けのダイジェスト版操作マニュアルも作成していました。
実はこのマニュアル、文章だけで構成されていてユーザーから「わかりにくい」との声がありました。

CPマニュアル(更新前)
更新前のマニュアル

 

そこでこの度、現在のマニュアルを写真付きのものに更新することにしました。
写真を撮るのは簡単かなと思っていたのですが、どの位置から撮ったらわかりやすいかな・・・などと考えていたらなかなか大変な作業になりました。

 

完成したマニュアルです。

CPマニュアル(更新後)その1
更新後のマニュアルその1
更新後のマニュアルその2
更新後のマニュアルその2

 

やっぱり写真があった方がわかりやすいですね。
わかりやすいマニュアルになったので、ユーザーも増えてほしいものです(←管理者からのお願い)。

 

 

Written by mito
(2016.7.21)