那須川徳博 技術専門員がISAMポスター賞を受賞しました

当技術室の那須川徳博 技術職専門員の共著論文が、International Symposium on Agricultural Meteorology 2018 (ISAM2018)においてポスター賞を受賞されました(2018.3.13~17)。

受賞に関する詳細は、以下のページをご覧ください。

 

(2018.4.5)

ガラス加工研修

 

平成29年10月17日(火)~18日(水)

東北大学 多元物質科学研究所 ガラス工場にて、

ガラスについての実技講習を受講してきました。

今回の研修は、東北大学で学生向けに毎年行われているガラス講習の内容を、

特別に理工学系技術部の職員2名が受講させていただいた、大変ありがたい研修です。

 

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講師の職員さんの「引き伸ばし」実演。

簡単そうにやっていましたが、我々は軟らかい材料、タイミング勝負の作業に苦戦。

 

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ハンドバーナーによる「側管接合」。

偶然2人ともカメラ目線になってるように見えますが、

撮られていることに全く気づいていませんでした。真剣です。

 

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偏光板と波長板による「歪み観察装置」。

接合時に熱した部分の外側に縞模様( = 歪み)が見えます。

ガラスの熱加工後は、焼きなましや炉内での徐冷を行い、歪みを取り除きます。

 

研修を終えて、岩手大学でもガラス加工の導入ができないか現在検討中です。

ガラス工場の皆様、本当にありがとうございました。

 

Written by dnaka

(2017.10.27)

向中野小学校スマイルフェスタ2017 岩手大学出前講座 ~つくってあそぼう~

 

2017年10月7日(土)

盛岡市向中野小学校で行われた「スマイルフェスタ」に出展してきました。

史上初(?)理工学系技術部から3つの 新テーマを 同時開催です。

3テーマの事前申し込み人数は計630人、開催時間は2時間半!

PTAの方々にもスタッフとして、準備から製作指導までご協力いただきました。

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事前レクチャー、打合せの様子

 

以下に、それぞれのテーマを紹介します。

 

★【 スライム 】

お母さんからの「スライムとスーパーボール人気でした。」を受けて

スライム??? 技術部でやったことないけど・・・
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まっ   やってみようじゃありませんか!!

どうやら 洗濯のりとホウ砂でできるらしい

試行錯誤

月日は流れいざ本番!!

今回が出前講義最後なのでやっちゃいました。

400コ!!!

無理でしたねー。

50人くらい来ない子がいたらしいけど

てんやわんや

液体が固まる不思議とか説明する暇もなく終わってしまいました。

いっぱい待たせちゃってごめんねー。

スタッフのみなさま、ほんとにほんとにおつかれさまでした。

 

 

 

★【 ウィンドカー ~風に向かって走るクルマをつくろう~ 】

ウィンドカーはイベント初登場のテーマです。

クルマにかざぐるまを載せたシンプルなものですが、

なんとこのクルマ、風に向かって走ることができるんです。

図説ウインドカーpng

 

<前に進む仕組み>

⓪うちわであおいで風を起こす。

①かざぐるまが回転する。

②糸がかざぐるまの軸に巻き取られる。

③糸でつながっている前輪が回転する。

④クルマが前に進む。

 

今回は製作希望者が100名いたので、25名ずつ、

1コマ20分の講義を4回行いました。

 

<内容>

・ウィンドカーの仕組みの説明 2分

・製作

(1)かざぐるまの製作 5分

(2)車体の組み立て 5分

(3)(1)と(2)を組み合わせる 5分

・遊び方の説明 3分

 

実際に行ってみて、やはり20分で完成させるのは難しいと感じました。

とくにかざぐるまの製作の部分は、使っているフィルムに弾性があり、扱いに苦戦しているようでした。

ただ、車体の部分に関しては、事前にキットを作っていたので、製作時間の短縮ができたと思います。

 

1回目の講義が30分近くかかったので、2回目からは最初と最後の説明を省略し、教室横に掲示することで対応しました。

結果、正しい遊び方が伝わらず、手でクルマを押して糸を絡ませたりする児童が結構いたことは残念でした。

 

 

★【 かざぐるま 】

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今回作成した「かざぐるま」、

元々はウィンドカーの一部品であったかざぐるまを、

ウィンドカーを作るのが難しい(と思われた)低学年向けにしたテーマでした。

しかし、、、

実際には大変手のかかるテーマとなってしまいました。

 

事前にOHPフィルムに羽根の型を印刷し、切り取っておき、

当日、子ども達に組み立ててもらいます。

製作途中でうっかり手を放すと、バラけてやり直しに・・・。

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よくわかる作り方

 

動力にも使える構造のかざぐるまでしたが、

会場での「科学的な」展示はウィンドカーにお任せで、少し勿体なかった気もします。

持って走ると楽しいです。ストレス解消にオススメです。

 

 

 

嵐のような2時間半、皆様本当にお疲れ様でした。

 

Written by  yu , mito, dnaka

(2017.10.25)

社会環境工学科3年次土木施工現場見学会

 

平成29年9月19日(火)

土木・環境技術Gが主に支援している社会環境工学科にて、

3年次土木施工現場見学会が行われ、技術職員2名も引率として参加しました。

 

毎年行われているこの見学会ですが、

今年は盛岡から宮古までの3箇所の工事現場で、

それぞれ ダムトンネル橋 の施工現場を見学する、盛り沢山な行程となりました。

 

① 簗川ダム本体工事現場

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初めに簗川ダムを見学させていただきました。

現場の方に説明いただいている間も、次から次へとコンクリートが打設されていき、

重機に取り付けられた四連バイブレーターの音が響きます。

コンクリート運搬にはクレーンとバケットが使われており、

一度に4.5m3ものコンクリートを運べるそうです。

(完成までに打ち込むコンクリートは約230,000m3!)

 

社会環境工学科の学生は全員、3年前期の実験でコンクリートを練っているため、

今回お話ししていただいたダムコンクリートの材料管理の仕組みや、

現場施工の注意点(温度管理、危険防止など)についても、

実感を持って聞くことができたかと思います。

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② 新区界トンネル工事現場

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次に見学させていただいた新区界トンネル。

このトンネルは宮古市と盛岡市を結ぶ復興支援道路の一部として、

「カーブの続く積雪寒冷地の峠道」という交通の悪条件を解消するため、

既設道路脇の山中を貫くように作られた、全長4,998mのトンネルです。

 

このトンネル壁面のコンクリートは、

耐凍害性を確保するための配合、施工方法が取り入れられ、

当学科の建設材料学研究室の研究と密に関わっています。

丁寧に施工をされた綺麗な表面のコンクリートだからこそ、

壁面をそのままスクリーンに、工事の説明ができるのかもしれません。

 

また、所長さん直々に、トンネル工事の緊張感や徹底した安全管理、

生活道路を作っているという使命感、等についてお話しいただき、

学生が進路を考える上での良い指針になると感じました。

 

③ 三陸沿岸道路 閉伊川橋上部工

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最後に、閉伊川橋の工事現場を見学させていただきました。

橋の鋼材が茶色く見えますが、これは耐候性鋼と呼ばれる部材で、

あえて発生させた安定錆がそれ以上の腐食を防いでくれるそうです。

橋の上部工にも登り、今日一番のスリルを味わいました。

 

この写真の反対側では、橋は街中の道路や鉄道の上を通っているため、

前2つの現場とはまた違った施工の苦労、工夫を聞くことが出来ました。

 

 

Written by 土木・環境技術G

(2017.9.28)

H29年度アカデミックインターンシップ(社会基盤・環境コース)

 

アカデミック・インターンシップ

大学で日々の学習や、将来進む可能性のある学問分野に関連した研究活動等を、試行的に体験する。大学への視野を広げ、教育内容への理解を深めるとともに、学習意欲や進路意識を高めることを目的とする。

 

理工学部で今年度も開催されたアカデミック・インターンシップでは、

参加する高校生が、それぞれ興味のある分野・コースにつき、

二日間にわたって研究の一端を体験しました。

 

土木・環境技術Gの主な支援先である「社会基盤・環境コース」でも、

5名の高校生を受け入れ、4つの研究室で講義や実験が行われました。

そのうち、技術職員が支援した実験の一部を紹介します。

 


 

「旧松尾鉱山坑簸廃水処理プロセスにおけるFe2+の酸化鉄と鉄イオンの除去」

  • 日時:平成29年8月7日 13:30~17:00
  • 場所:環境システム工学実験室

 

最初に旧松尾鉱山から排出された鉄を含む廃水の処理の説明をして、

酸化鉄と鉄イオンを除去する実験を、模擬水を用いて行いました。

 

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説明風景

 

Fe2+とFe3+の300mg/lの溶液を用意して、

それぞれpHを2.0から9.5まで、5種類に調整してもらい、

5分間撹拌した後、ろ紙にて濾過を行ってもらいました。

 

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pH調整

 

濾過し終わった試料を分光光度計にかけて鉄の濃度を測定しました。

 

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作成された試料

 

その後、鉄の溶解度について考察を行ってもらい、

終了予定の17時にはデータをまとめ終わって解散となりました。

 


 

「地盤の表面波探査」

  • 日時:平成29年8月8日 13:30~15:00
  • 場所:理工学部ものづくり研究棟中庭

 

地下の浅い部分の状態を調べる表面波探査を体験してもらいました。

天候不良のため理工学部ものづくり研究棟の中庭で実施しました。

ものづくり研究棟の中庭はドーム状の屋根があるので雨天でも心配ないのですが、

予定していた24m測線がとれないため、12m測線で実施しました。

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通常よりも大きい掛矢で地面をたたき、振動を発生させます。

その振動を等間隔に並べた地震計で観測して、地下の様子を調べます。

高校生にも掛矢での起振をやってもらいました。

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Written by 土木・環境技術G

(2017.8.24)