岩手大学と東北大学による共同企画研修を実施しました

岩手大学と分子科学研究所が共同開発したWAN-WAN(Wireless Alarm Network for Wide Area Notification)は、現在全国の大学で試験的な利用が開始されています。東北大学でもWAN-WANの活用を拡げるため、岩手大学と東北大学による共同企画研修として、警報システム実演セミナーが開催されました。当技術部からは千葉寿技術室長、藤﨑聡美技術専門員、古舘守通技術専門員、庄司愛子技術職員、田沼萌技術職員が参加しました。

~あなたの悩みを解消!~
緊急情報・警報広域周知システム WAN-WAN実演セミナー

・日時:令和6年2月2日(金)13:30~16:00
・会場:東北大学 工学研究科・工学部 センタースクエア管理棟(C05) サイエンスキャンパスホール

千葉室長から警報システムの説明と実演があり、分子科学研究所 技術推進部 豊田朋範氏、当技術部の庄司技術職員、田沼技術職員から活用事例の紹介がありました。

セミナー終了後には、低温センターと土木系の実験施設を見学させていただきました。どういった場所で警報システムを活用することができるか、現場の方と話しながら検討を行いました。

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防災システム・消防プロジェクトなどの活動が各紙を賑わせています
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=8848

Written by mt
(2024.2.7)

2023年度機器・分析技術研究会@熊本大学 への参加報告

2023年9月7日(木)~8日(金)に、熊本大学黒髪キャンパス南地区で開催された「2023年度 機器・分析技術研究会」にて、本学理工学系技術部から2名が口頭発表を行いました。

口頭発表
「電子スピン共鳴装置の技術習得」
      機器分析技術グループ 吹上菜穂技術専門職員 (写真左)

(概要)電子スピン共鳴装置(ESR)は物質に含まれる不対電子が持っている電子スピンの共鳴現象の磁気エネルギーを検出する装置である。電子スピンがゼーマン分裂を生じ、その分裂と等しいエネルギー差のマイクロ波を照射すると、平衡状態のスピンがそのエネルギーを吸収して反平行状態に反転する。この現象を電子スピン共鳴と呼ぶ。本研究会では、ESRの知識や操作技術の習得について報告した。

「実験装置の振動を検出する警報通知システムの開発」
      電気電子通信技術グループ 庄司愛子技術職員 (写真右)

【共著者】                                     千葉 寿 a)、古舘 守通 a)、藤﨑 聡美 a)、豊田 朋範 b)
a)岩手大学 技術部理工学系技術部、b)分子科学研究所 技術推進部

(概要)WAN-WANシステム(詳細は後述)の活用事例として、真空ポンプをはじめとする実験装置の“振動”を検出し、異常時に警報通知するシステムの開発を行った。振動センサーとWAN-WAN基本モジュール間の信号入力部の回路設計を工夫することで、振動由来の信号の検出とWAN-WANシステムの通知動作を可能にした。

どちらも質問や意見がたくさん寄せられ、興味を持っていただけたと感じました。

                                  企業展示ブースでは、岩手大学と分子科学研究所の技術職員チームが連携して開発している緊急情報・警報広域周知システム(Wireless Alarm Network for Wide Area Notification:通称WAN-WAN)の展示が行われました。プロジェクトの代表を務める千葉寿技術室長はじめ、プロジェクトチームの藤﨑聡美技術専門員、古舘守通技術専門員がWAN-WAN機器の紹介とデモンストレーションを行いました。多くの参加者にご覧いただき、大変好評を得ました(以下写真)。

また、今回の研究会ではWAN-WANの活用事例として、分子科学研究所・鳥取大学・岩手大学が口頭発表・ポスター発表で紹介した機器も併せて展示が行われました。詳細はこちらのページおよび以下よりご覧ください。

● 2023年度 機器・分析技術研究会HP
https://www.irec.kumamoto-u.ac.jp/kiki2023/

● 警報システムHP
https://wan-wan.tech.iwate-u.ac.jp/

Written by R5機器・分析技術研究会参加者一同
(2023.10.17)

研修報告「Arduinoを使用した各種センサの制御とスマホへの通知方法の習得」

 理工学系技術部職員を対象に、提案型研修「Arduinoを使用した各種センサの制御とスマホへの通知方法の習得」を実施しました。

 研修では、Arduinoに接続したセンサでCO2濃度を測定し、CO2濃度が設定した閾値を超えるとスマホ(タブレット)に通知が届くまでの一連動作の確認を行いました。センサはArduinoと汎用的に組み合わせることで様々な研究支援につながります。千葉寿技術室長らが開発を進める警報通知システムとArduinoを連携することでスマホ等に異常の発生を通知することができます。

【日時】2023年3月30日 10:00~16:30
【場所】岩手大学理工学部3号館127室
【受講者】10名
【講師・講義内容】
 紺野亮(電気電子通信技術グループ)
 ・Arduinoの概要
 ・Arduinoとセンサ、LCD、ロータリーエンコーダ等の接続・使用方法
 ・プログラミング方法(スケッチ作成)
 ・ChatGPTの概要
 庄司愛子(電気電子通信技術グループ)
 ・警報通知システム制御器とArduino等への接続方法
 ・スマホ等に通知する方法

 受講者はブレッドボードにArduinoや各パーツを配置し、PCでプログラム(スケッチ)を作成しそれをArduinoに転送して動作確認を行う等、試行錯誤しながら取り組んでいました。この研修を通じてArduinoや警報通知システムの理解をしながら、講師を務めた技術職員と受講者間の交流・連携を深めることができました。

 紺野技術職員の講義では最近話題のChatGPTについても触れ、プログラミング初心者でもChatGPTを活用してプログラムの作成に役立てられる等、使用方法について受講者と意見交換を行いました。ただし、ChatGPTの利用には情報漏洩等のリスクを十分に考慮した上で適切な使用が求められます。

研修風景(紺野技術職員の講義:Arduinoについて)
CO2濃度が設定した閾値を超えるとスマホに通知するシステム概形
研修風景(製作に取り組む受講者)
研修風景(製作したArduinoシステムと動作確認の様子)

Written by R.K & shojia
(2023.4.20)

雷の中のWordPress講習会

R4年度、理工学系技術部の広報活動にもう少し力を入れていきたいと思っており、本日7月5日(火)、理工学部内の一祐会館中会議室(小会議室と勘違いしていた人もいましたが…)にて、Wordpressの使用に関する講習会を行なっています。

お試し更新の様子

今は、間違って作ってしまったブロックが消えないと大騒ぎしました。が、意味のない文字でいいので、一度入れてからなら消せるという【THE⭐️力技】を教えていただきました。

それから、文章を打ち込んだ後に「Enter」を押せば新規段落が追加となり、「Shift+Enter」の時は一つの段落の中で改行ができるということも話しました。

こういう話は、一人で更新作業などをやっていると気づかなかったりするものなので、みんなで共有できる時間は大切だと感じた次第です。


Written by F
(2022.7.5)

令和3年度 配属先研修(機器分析技術グループ)

機器分析技術グループにて、 令和3年4月採用の庄司さんと野田さんの配属先研修を行いました。

日時:令和3年6月14日(月) 9:00~12:00

内容:自己紹介
   研究推進機構 研究基盤管理・機器分析部門の業務への技術支援状況説明
   核磁気共鳴装置(NMR)・質量分析装置(MS)・X線光電子分光装置
   (XPS)等の紹介
   低温室の施設および設備紹介
   電子顕微鏡室の施設および設備紹介

自己紹介および業務説明
飛行時間型二次イオン質量分析装置(TOF-SIMS)の見学・紹介
ガスクロマトグラフ質量分析装置 (GCMS)の見学・紹介
原子間力顕微鏡(AFM) の見学・説明
低温室の施設および設備見学・紹介

参加した2名は、学生の時に知らなかった装置を知れたことや、 装置の保守管理に高額の予算が使われていることに驚いていました。
熱心に説明を聞きながら、積極的に質問してくださり、今後の業務に活かそうという様子が見られました。

長時間の研修、お疲れさまでした。

Written by 機器分析技術G
(2021.6.14)