第30回 機器・分析技術研究会2024@広島大学 への参加報告

「第30回 機器・分析技術研究会2024広島大学」にて、本学理工学系技術部から2名がポスター発表を行いました。

・研究会日程:2024年9月5日(木)~6日(金)

・会場:広島大学東広島キャンパス

・発表内容

「XPSにおける酸化チタンの価数評価」
      機器分析技術グループ 岩渕仁那技術職員 (写真左)
(概要)X線光電子分光分析装置(X-ray Photoelectron Spectroscopy:XPS)は、固体試料にX線を照射し、生じる光電子の運動エネルギーを計測することで、試料表面の情報を取得することができる。特徴として、化学結合状態を解析することが可能なため、試料の酸化状態を評価することにも有効である。本研究会では、成分が明らかになっているチタンを主成分とする酸化物試料をXPSにて測定し、酸化チタンの価数評価を行った内容を報告した。

「共同利用機器担当者技術力強化トレーニング実施報告」
      化学・生命技術グループ 田沼萌技術職員 (写真右)
【共著者】                                     笹本誠、千葉寿、田中一朗、水戸部祐子、中川美智子、吹上菜穂
岩手大学 技術部理工学系技術部
(概要)令和5年度に、4種類の全学共同利用機器を担当する職員の測定技術力の強化を目的としたトレーニングを行った。他機関で同様の装置を用いて分析を行っている技術者に講師をお願いし、ご指導いただいた。発表では、筆者が受講した2種類の装置に関するトレーニング内容について報告した。

多くの方々と交流でき、貴重なご意見や情報をいただけたので、今後の業務に役立てていきたいです。

Written by R6機器・分析技術研究会参加者一同
(2024.9.25)

令和6年度高大連携事業に係る実習が行われました

例年行われている黒沢尻工業高校専攻科との高大連携に係る実習が2日間の日程で岩手大学にて開催されました。高大連携事業とは高校と大学が連携し教育を行うことで大学における教育内容の理解を深めることを目的の一つとして実施されるものです。黒沢尻工業高校専攻科は「ものづくり産業を支える技能者の育成」を目指しており、その取組のひとつである同事業に我々岩手大学が協力しています。 今回の実習では「鋳造」をテーマに鋳造工程を詳しく学ぶだけでなく、鋳造型の設計や鋳造による部品の量産手法について学んでもらいました。
「鋳造」とは作りたい形と同じ形の空洞部を持つ型に溶けた金属を流しこみ、冷やして固める加工法で、 伝統工芸「南部鉄器」に代表される岩手県の主幹的な製造産業であり、現在では自動車部品等、我々の生活に密接な工業技術の一つとなっています。

1日目は3DCADを用いて鋳造実習の際に使用する鋳型模型の設計実習を行った後、高度試作加工センターの見学をしました。鋳型模型は高度試作加工センター施設内にある3Dプリンターで造型し、2日目に使用します。

2日目は鋳造に関する座学を行った後、鋳造法の一つである砂型鋳造で実際に製品を製作する鋳造実習を行いました。1日目で自分達で設計した鋳型を用いて、鋳物が出来るか検証しました。


大学ならではの高度な内容の授業や実習を体験してもらい、今回の経験を今後に生かしてもらえればと思います。

・日時 :8月1日(木) , 8月2日(金)
・参加者:黒沢尻工業高校専攻科 7名
・講師 :船﨑 健一 名誉教授
     小綿 利憲 特任教授
・担当者:大志田 宜明 ものづくり技術グループ (実習指導)
     伊藤 達博  材料機能技術グループ  (実習指導)
     武田 洋一  機械工学技術グループ  (施設見学)
     太田 敏貴  ものづくり技術グループ (実習指導)
     眞野 航   ものづくり技術グループ (実習指導)

<これまでの取り組み(関連記事)>
高大連携事業 加工実習
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=5349

Written by ものづくり技術グループ
(2024.8.30)

岩手大学と岩手県内高校教員との合同研修を実施しました

近年のIoT(モノのインターネット)をはじめとする技術の発展に伴い、教育の現場では関連分野の技術者を育成するため時代に合わせた知識・技術を習得できる教材開発が求められています。当技術部では、以前ご紹介した記事『新実習テーマ「Arduino工作」の教材開発』がその取り組みの一つです。

上記実習テーマを題材として、2024年8月8日、盛岡工業高等学校にて当技術部と岩手県内高校の電気電子系教員との合同研修が実施されました。講師は紺野亮技術補佐員、千葉寿技術室長、志田寛技術専門職員、古舘守通技術専門員が務めました。この取り組みは岩手日報にて掲載されました。詳しい内容については下記記事をぜひご覧ください。

この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

Written by 電気電子通信技術グループ
(2024.8.27)

R6中学生ものづくり体験セミナーが開催されました

例年この時期に、盛岡市および奥州市の中学生を対象に開催しているものづくり体験セミナーが、今年度も岩手大学ものづくり研究棟を会場に開催されました。
参加者数も、徐々にではありますが、コロナ禍以前に戻ってきたように思います。

理工学系技術部スタッフは、鋳造実習において、鋳型の造型指導や、できあがった鋳物の仕上げ作業を担当しました。

担当スタッフ(理工学系技術部)
 中村 光輝  材料機能技術グループ
 伊藤 達博  材料機能技術グループ

第25回いわて・子ども・ものづくりセミナー

  • 日時:令和6年7月29日(月) 10:00~12:00(実習)
  • 参加者:12名(盛岡市中学生)

第18回奥州中学生ものづくりセミナーin岩手大学

  • 日時:令和6年7月31日(水) 13:00~15:30(実習)
  • 参加者:19名(奥州市中学生)

<これまでの取り組み(関連記事)>
R5中学生ものづくり体験セミナーが開催されました
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=9802

Written by mnaka & mito
(2024.8.5)

聴覚障害者向け防災システムの取り組みがメディアで紹介されました②

千葉寿技術室長、 藤崎聡美技術室長ならびに古舘守通技術専門員らのグループが現在開発中の聴覚障害者向け防災システムに関する記事については、先日、本HPでお伝えしたところではありますが、別のメディアでも取り上げられましたのであわせて紹介させていただきます。

この記事は岩手日報社の許諾を得て転載しています。
また、「岩手日報社に無断で転載することを禁じます」

<関連記事>
聴覚障害者向け防災システムの取り組みがメディアで紹介されました
https://eng.tech.iwate-u.ac.jp/top/?p=10725

Written by 広報委
(2024.6.24)