「技術系職員のワーク・ライフ・バランス」参加者募集

全国の大学・高専等の技術系職員の皆さまへ

「技術系職員のワーク・ライフ・バランス~協力し合える職場体制と人材育成を考える~」開催について、ご案内申し上げます。

昨年度実施した「女性技術系職員の人材育成を考えるシンポジウム」は、他大学から14名の女性技術系職員の方にご参加いただき、盛会のうちに終えることができました。
ありがとうございました。
(2017年度 機器・分析技術研究会 in 長岡にてご報告済み)

今年度は、岩手大学技術部研修として標記研修を以下のポスター(PDFファイル)のとおり開催することになりました。

ポスター:「技術系職員のワーク・ライフ・バランス ~協力し合える職場体制と人材育成を考える~」

鳥取大学技術部総括技術長・丹松美由紀氏の特別講演に引き続き、パネルディスカッション、ポスターセッション、グループディスカッションを予定しております。

また、ポスターセッションには他大学の技術系職員の皆様にもご発表いただきたく、募集しております。

ふるってご応募ください。

なお、本研修の参加者は、男性・女性を問いませんので、お気軽に、ご参加ください。

また、出費多難な折に大変恐縮ですが、旅費のご用意はできませんので予めご了承ください。

ポスター発表の申込は、平成29年12月22日(金)までに、
参加の申込は、平成30年1月19日(金)までに、

岩手大学技術部研修実行委員会 中條 techqol★iwate-u.ac.jp
( ★を書き換えてください)

まで、お願いいたします。

また、ご都合によりご参加いただけない方でも、ご意見等を募集しておりますので、中條までご連絡いただければ幸いです。

以上、よろしくお願いいたします。

Written by Pochi
(2017.11.9)

ガラス加工研修

 

平成29年10月17日(火)~18日(水)

東北大学 多元物質科学研究所 ガラス工場にて、

ガラスについての実技講習を受講してきました。

今回の研修は、東北大学で学生向けに毎年行われているガラス講習の内容を、

特別に理工学系技術部の職員2名が受講させていただいた、大変ありがたい研修です。

 

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講師の職員さんの「引き伸ばし」実演。

簡単そうにやっていましたが、我々は軟らかい材料、タイミング勝負の作業に苦戦。

 

CIMG3503s

ハンドバーナーによる「側管接合」。

偶然2人ともカメラ目線になってるように見えますが、

撮られていることに全く気づいていませんでした。真剣です。

 

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偏光板と波長板による「歪み観察装置」。

接合時に熱した部分の外側に縞模様( = 歪み)が見えます。

ガラスの熱加工後は、焼きなましや炉内での徐冷を行い、歪みを取り除きます。

 

研修を終えて、岩手大学でもガラス加工の導入ができないか現在検討中です。

ガラス工場の皆様、本当にありがとうございました。

 

Written by dnaka

(2017.10.27)

配属先研修報告(材料機能技術グループ)

平成29年9月5日(9:00~11:30)に配属先研修を実施しました。
受講対象は平成27年度以降に採用された技術系職員3名です。

テーマは、引張試験および電子線マイクロアナライザー(Electron Probe Micro Analyzer)による材料評価です。

研修の一連の流れを紹介します!

1.引張試験によるアルミニウムおよび軟鋼の強度測定
①試験片(アルミニウムおよび軟鋼)の特性の説明
②応力―ひずみ曲線による弾性係数、降伏点、塑性変形の説明
③アルミニウムおよび軟鋼の引っ張り試験の実演
★軟鋼が切れた瞬間の衝撃は「ズドーン!」と響きました。

IMG_0788  IMG_0790

 

2.Electron Probe Micro AnalyzerによるSKD11(合金工具鋼)の表面分析
①講師および受講者の仕事の紹介(業務との関連についてなど)
②装置の説明
③講師によるデモンストレーション(10円硬貨の定性分析)
④受講者による実習:SKD11(合金工具鋼)の評価
・2次電子像の撮影
・定性分析
・標準試料データの読み込み(講師)
・定量分析および定性分析データとの比較
⑤まとめ(講師)

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◎今後の業務に反映されることを期待します♪

 

Written by 材料機能技術G
(2017.9.5)

第21回 技術発表交流会を開催しました

第21回岩手大学技術部理工学系技術部技術発表交流会を、
下記のとおり開催しました(2017.3.27)。

01.看板

 

初の試みとして、グループ活動報告(口頭発表)が行われました。
今回は材料機能、土木環境および化学・生命の3グループが発表しました。

 

第21回岩手大学技術部理工学系技術部技術発表交流会

  • 日時 平成29年3月27日(月) 10:00~
  • 場所 復興祈念銀河ホール(岩手大学理工学部内)

 

プログラム

10:00
開会の挨拶

10:00~11:00
特別講演
「総合科学研究科設置にむけて
(岩手大学理工学部、理工学系技術部の課題と取り組み)」
理工学系技術部長 船﨑 健一

02.船﨑技術部長

 

11:15~12:00
グループ活動報告 口頭発表(発表12分、質疑応答3分)

材料機能技術グループ

03.G発表(材料)

 

土木環境技術グループ

04.G発表(土木)

 

化学・生命技術グループ

05.G発表(化学)

 

13:00~13:45
口頭発表(発表12分、質疑応答3分)

「労災報告とその対策」
ものづくり技術グループ 武田 洋一
機械工学技術グループ 米倉 達郎

03.口頭発表(武田)

 

「ビュレットの目盛読めますか?」
化学・生命技術グループ 星 勝徳

04.口頭発表(星)

 

「女性技術系職員の人材育成を考えるシンポジウム開催報告」
機器分析技術グループ 中條 しづ子
材料機能技術グループ 岩渕 仁那
電気電子通信技術グループ 多田 静香
環境・安全管理技術グループ 山川 裕美恵

08.口頭発表(山川、多田)

 

13:55~14:40
口頭発表(発表12分、質疑応答3分)

「放射線のコンピュータシミュレーション技術について」
農学系技術部(RI 総合実験センター) 杉島 正樹

09.口頭発表(杉島)

 

「新しいニーズに応える ~個のシーズを活かして~」
化学・生命技術グループ 藤崎 聡美
材料機能技術グループ 村上 武

10.口頭発表(藤﨑)

 

「技術からの挑戦 ~My Revolution~」
電気電子通信技術グループ 千葉 寿

11.口頭発表(千葉寿)

 

14:40~15:10
ポスター発表

「防災教育教材(地形・地域モデル模型)の作製」
土木環境技術グループ 中村 大樹
理工学系第三技術室 赤谷 隆一
土木環境技術グループ 笹本 誠
ものづくり技術グループ 加賀 亨

 

「複合型旋盤と溶接を利用した真空配管部品の製作」
ものづくり技術グループ 大志田 宜明
ものづくり技術グループ 武田 洋一
機械工学技術グループ 米倉 達郎

 

「危機体感セミナー受講報告」
機械工学技術グループ 米倉 達郎
ものづくり技術グループ 大志田 宜明

 

「岩手大学環境人材育成プログラムにおける学外実習の紹介
-日本・岩手県とインドネシア・バリ島の大学生が協働する環境活動-」
環境・安全管理技術グループ 山川 裕美恵
人文社会科学部 中島 清隆

 

「緊急地震速報を用いた防災システムの開発 -TV 自動制御装置-」
知能・メディア情報技術グループ 古舘 守道
電気電子通信技術グループ 千葉 寿
化学・生命技術グループ 藤崎 聡美
分子科学研究所装置開発室 豊田 朋範

 

「技術士の紹介」
ものづくり技術グループ 武田 洋一

 

12.ポスター1

13.ポスター2

14.ポスター3

 

15:10~16:10
定年退職者特別記念講演
「42 年間を振り返って」
理工学系第二技術室長 千葉 茂樹

15.退職記念講演(千葉茂樹)

 

16:10
閉会の挨拶

 

Written by mito
(2017.3.28)

平成28年度 材料機能グループ グループ研修

少し前になりますが、材料機能技術グループのグループ研修を行いました。
その内容をご紹介します。

 

平成28年度 材料機能技術グループ グループ研修

熱分析(TG-DTA,DSC)入門

  • 日時:平成28年9月5日(月) 9:00~16:30
  • 場所:理工学部2号館306室、109室
  • 参加者:7名

佐々木(茂)、村上、伊藤、岩渕、野中(以上 材料機能技術グループ)
菊池(機械工学技術グループ)
中村(大)(土木・環境技術グループ)

 

 

まずは、熱分析の基本を理解するため、理工学部・山口勉功先生の講義を受けました。

講義

 

続いて、装置を使った測定に入りました。
使用する装置は

DSC

DSC(Deferential Scanning Calorimetry:示差走査熱量計)です。

 

今回の最終目標は、DSC曲線からサンプル試料(PET)の比熱容量を算出することです。
測定は、次のような手順で行いました。

  1. 空容器のDSC測定をする
  2. 比熱容量が既知の基準物質(サファイア)のDSC測定をする
  3. サンプル試料(PET)のDSC測定をする
  4. 1~3のデータを重ね合わせる
  5. 次式よりサンプル試料(PET)の比熱容量を算出する
    算出式
    重ね合わせ

 

結果は次のようになりました。

補正前

縦軸はDSC値、横軸は温度を表しています。
本来は低温側および高温側双方にベースライン(DSC値が横軸に対して平行になっている部分)が現れるように温度プログラムを設定しますが、今回は時間の関係で、サファイアおよびPETの低温側のデータはとりませんでした。

 

各データを縦軸方向に平行移動すると・・・

補正後

高温側のベースラインが重なりました。

 

このグラフを基に、前述の算出式を用いてサンプル試料(PET)の比熱容量を求めました。
各温度における比熱容量は次のとおりです。

PET比熱容量

 

今回の研修では、DSCによる比熱容量測定法の一連の流れをつかむことができました。

 

【研修中の様子】

試料の秤量
試料の秤量
試料のセット
試料のセット
測定結果の確認
測定結果の確認

 

 

Written by 材料機能G
(2016.11.10)